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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第188回

1万円台のエントリーSIMフリースマホのスタミナをチェック!

2017年08月14日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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 1万円台で購入できる格安スマホ、FLEAZ Que、Tommy、Priori 4の比較をする最終回。バッテリーテストではどうだろうか?

FLEAZ Que

Tommy

Priori 4

2回の引き分けで1勝のPriori 4が有利!?

 税込みでも1万円台のSIMフリースマホ、コヴィア(goo Simeseller販売)「FLEAZ Que」、Wiko「Tommy」、FREETEL「Priori 4」を比較してきたが、最後となる4回目はスタミナテスト。

 初回はスペック&料金比較で引き分け、2回目のスピードチェックはテスト結果こそ2位ばかりとはいえ、常に好結果で安定していたPriori 4を勝ちとした。3回目のカメラ比較は3機種とも決め手なく引き分け。

 というわけで3回中2回引き分けとなり、Priori 4の1勝が貴重に。Priori 4がしっかり2勝目を挙げるか、もちろん他の2機種の頑張りにも期待したい。それではまずスペックのおさらい。

  FLEAZ Que Tommy Priori 4
メーカー コヴィア Wiko FREETEL
本体サイズ 約66.5×132.4
×10.35mm
約71.5×146
×8.8mm
約71.5×144.8
×9.5mm
重量 約125g 約165g 約167g
画面サイズ 4.5型 5型 5型
画面解像度 854×480ドット 1280×720ドット 1280×720ドット
OS Android 6.0 Android 6.0 Android 6.0
CPU 1.3GHz
(4コア)
1.3GHz
(4コア)
1.3GHz
(4コア)
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/2GB 16GB/2GB
メモリーカード microSDXC
(128GB)
microSDXC
(64GB)
microSDXC
(128GB)
国内4G対応バンド 1/3/19 1/3/8/18/19 1/3/5/8/18
/19/28/41
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE対応 × ×
連続通話時間 900分(3G) 1300分(3G)
無線LAN IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 500万画素 800万画素 800万画素
インカメラ 500万画素 500万画素 500万画素
防水/防塵 ×/× ×/× ×/×
ワンセグ × × ×
フルセグ × × ×
FeliCa × × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × × ×
Bluetooth 4.0 4.1 4.0
MHL(HDMI) × × ×
Miracast × ×
SIM形状 microSIM microSIM×2 micro+nanoSIM
バッテリー容量 2200mAh 2500mAh 4000mAh
Qi × × ×
生体認証 × × ×
USB端子 microUSB microUSB microUSB
カラバリ ブラック ブリーン、フラッシュレッド、トゥルーブラック マットブラック、シルバー、ブルー、ピンク、グリーン、パープル(6色同梱)

 バッテリーのサイズを見ると4000mAhのPriori 4が当然有利。4000mAhと大きく、一方同じ5インチスマホでもTommyは2500mAhしかないので不利に思える。FLEAZ Queは2200mAhだが、画面サイズは4.5型なので消費電力は異なってきそうだ。実際にはどうなるか、今回は3つのテストを行なった。

YouTubeの2時間連続再生では
Priori 4がしっかり勝利

 まずはいつものYouTube2時間再生テスト。満充電の3機種で同時に同じ作品を再生、2時間後の電池残量を見る。スマホの設定は音量を中くらいに手動設定、画面の明るさは自動調整任せ、筆者宅のWi-Fiに接続し、Googleアカウントは同じ、GPSは有効にし(高精度)、その他の設定は初期設定のまま。電池の消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用した。

  Fleaz Que Tommy Priori 4
2時間視聴後の
バッテリー残量
69% 78% 83%

 残量はやはりPriori 4がトップ。17%減の残量83%とさすがに優秀な結果と言える。しかも正面から見るとPriori 4のデフォルトでの画面はかなり明るい。それでもトップだ。

デフォルトの画面の明るさでテストしているが、Tommyがやや暗め

 続くのが残量78%でTommy。こちらは逆にかなり暗い。最後が残量69%のFleaz Queで、画面の明るさはPriori 4とほぼ同じくらい。一応バッテリー容量の大きい順ではあったが、画面の明るさの差もあった。さらにもっと長い時間チェックしたらどうだろうか?

11時間ライブ動画を流し続けると……
Tommyがわずかにリード

 今回はより長時間の視聴チェックを行ってみた。というのもSIMフリーのスマホのなかには、電池の消費が安定しないと感じる機種があるためだ。かつてキャリアのスマホやガラケーでも残量が少なくなると急に減りやすくなったり、残量表示がイマイチ信用できない機種があったが、SIMフリーのスマホにもそんな機種があるのでは? とテストを続けた。

 テスト条件はYouTubeで長時間の動画を探して、ライブで11時間視聴が可能だったため、これをそのまま利用した。その他の条件は2時間再生テストと同じだ。

  Fleaz Que Tommy Priori 4
11時間視聴後の
バッテリー残量
0%
(8時間再生)
0%
(10時間51分再生)
0%
(10時間36分再生)

 ここで逆転が起きた。3機種とも11時間視聴し続けることはできなかったが、Tommyがトップに。10時間51分の視聴が可能であった。わずかな差でPriori 4が10時間36分で電池残量が0に。

 これはTommyが優秀なのか、Priori 4が長時間動画は苦手なのか。ただし2機種とも突然電池の消費が上下するようなことはなく、一定のペースで消費が進んでいっている。使い方や本体の温度なども関係するかもしれない。

 差をつけられたのはFleaz Queで、8時間で電池残量が0%になってしまった。しかも25%あたりで突然電池消費が急減し、数分で一気に0%へ。ややスタミナに不安が残る結果となった。

カメラ、Kindle、マップの連続使用
再びPriori 4がリードする展開

 そしていつものように複数の機能を連続使用してバッテリー消費を見てみた。最初にカメラで50枚の静止画を撮影、10分の動画を録画、Kindleをインストールし、電子コミック1冊をダウンロード後に読み、そのまま外出、30分間マップのナビゲーション機能を使い歩く。室内では前述の2つのテストと同じ設定、外出時は筆者のスマホのテザリングに3機種を接続した。

  Fleaz Que Tommy Priori 4
カメラ撮影後 95% 90% 99%
電子書籍1冊 85% 84% 95%
マップGPS30分 74% 75% 87%

 これはPriori 4が終始リードし続けた。カメラ使用後は1%減、Kindleでコミックを読んだ後は4%減、マップを見ながら歩き終わったあとは8%減で、計13%減。2位はTommy。カメラの電池消費が激しく、いきなり10%減。Kindleで6%、マップで9%と計25%減。

 そのTommyと近かったのがFleaz Que。カメラで5%減とまだまだ余裕があり、Kindleで10%、マップで11%と大きな消費があったものの、計26%減でTommyと1%差の残量74%と健闘した。

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