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avenu-Jam 第2回

Estonia世界遺産の都市訪問

2017年08月24日 09時00分更新

文● 平尾憲映

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4- 8 Oct 2015

 日本からドイツで乗り換えて、14時間。 始めての出会いから今までのドキドキは遠距離恋愛に近いものがあります。 世界最先端をいくIT国家とはどのようなインパクトを私に与えてくれるのでしょうか?

 語るよりもこの写真を見ていただければお分かりかと思いますが、とにかく美しい国です。 エストニア首都タリンの旧市街地は、世界遺産に登録されており、まさに絶景で、絵本の様な、世界観でした!

 IT国家というイメージからはかけ離れた非常に古風で美しさに歴史を感じる街並みです。

 タリンでの初日は、パートナー企業であるTopconnect社のArhipov氏によるエストニアツアーから始まりました。この写真は、世界遺産登録されているエストニアの首都タリン旧市街地の山の上からみた眺めです。 この時点で、IoTのことよりもこの国の美しさで頭がいっぱいになってしまいました。そのぐらい素晴らしい景色なのです。

 タリンにある展望台は、13世紀頃、北ヨーロッパで最も高い建物だったらしいです。螺旋階段を登って行った先の眺めは最高でした! 写真は Arhipov氏とのツーショットです。

 この写真は、エストニアの総理大臣のオフィス前で撮った写真です。日本では考えられないことですが、エストニアは総理大臣であっても普通に喫茶店や街を歩いていたりします。また訪問する際も一般人がこんなに近くまで訪問して写真撮影まで出来るのです。本当に、オープンな国だなと驚きました!

Day-2(5 Oct)

 エストニアは、教育水準が非常に高く、小学生からアプリ開発やプログラミングの授業があるとのことでした。この日は、エストニア中でもICT技術分野の教育に最も力を入れている、タリン工科大学を訪問してきました。

 大学はとても広く、端から端まで歩くと、30分ほどかかります。そして今回は、入り口から、15分程歩いた先のMEKTORYという建物を訪問しました。ここでは、主に学生主体の新事業の立ち上げやビジネスコンテストなどを主催しているとの事でした。

 大学に関わりのある複数の企業のロゴがかざってある、正に、この大学を象徴する壁の前での一枚です。良く見ると、世界的な企業のロゴもいくつかありました。いつか、ここにPlanetwayというロゴを刻めるように、今後も精進していきたいと思います。

Aktors社との面談

 この企業は、エストニアのe-governmentの裏側の仕組みを開発した会社の一つであり、ヨーロッパでも6番目の規模にあたる、スウェーデン銀行向けのATMやオンラインバンキングの仕組みを提供している会社でした。話すとすぐに打ち解けて、すぐ様、アライアンスを組もうという話になりました。

Day-3(6 Oct)

 ロンドンでの出会いから、約半年が経ち、弊社で扱う商品の生産元のTopconnectという会社を訪問しました。この企業は、近年エストニアで最も価値ある企業に選出されるなど、ビジネスモデルも素晴らしい会社でした。何より社員の質が高かったです。営業、マーケティング、エンジニア、それぞれの部門のプロと打合せをしました。驚くべき事に、多くの社員が起業経験者でした。今後は、我々のエストニアのパートナー企業No.1として、またグローバルネットワークパートナーとして、お互い相乗効果を生み出していけそうです!

 この写真は、Topconnectの共同オーナーと営業本部長と私で撮ったものです。また、共同オーナーとは打合せ以外にも食事に誘っていただきました。

 エストニアの主食はパンです。 牛肉はあまり食べないそうです。 お酒は基本的に強く、ドラゴンドリンクというウォッカは、呑むとドラゴンになるぐらい強いお酒です。 日本代表として、ここはエストニアの男たちと戦いましたが、驚くほど強く、更に仲良くなれた一時でした。

 正にこれから世界で戦っていく心強いパートナーとなれたと思います。実は、彼は2013年度に、世界TOP5起業家の一人選ばれる程の人物ですが、とてもグレバーかつ気さくで、何より謙虚な方でした。全世界200ヵ国にパートナー企業を持てる理由が、良くわかりました。私も学ばねばなりません。次は、東京かシリコンバレーかタリンで会おうと約束して別れた事が今でも印象的でした。

政府CIOとの面談

 普通、スタートアップの会社が政府のCIOと逢えることなんてあり得ないことなのですが、今回は打合せだけでなく、我々のビジネスモデル共感し、今後、全面協力して頂けることになりました。CIOとなられる前は、元々民間の大手企業の共同創業者兼CEOを務めた経歴の持ち主で、2011年度には、世界年間最優秀起業家に選ばれた程の人物でした。エストニアが何故、産官連携を推進出来ているかがとても良くわかった1日でした。スタートアップが夢を持ち、グローバルビジネスを展開する事に対しては、支援を厭わないという印象を受けました。

 オフィスは、旧市街地の世界遺産の真ん中に建物を構えており、とても羨ましい環境でした。

Day-4(7 Oct)

 最終日は、Cyberneticaという、人工衛星のセキュリティソフトを開発している会社の社長と打ち合わせしました!ここは、e-governmentのセキュリティシステムを作った企業の一つでもあり、とても高い技術力を持たれていました。既に、日本の大手企業との話し合いもしているとの事でしたが、今後弊社も積極的にパートナシップを組めるように話し合いをしてきました。

Codeborneとの面談

 最後に打ち合わせをした会社は、正に、天才エンジニア集団によるソフトウェア開発に特化した会社でした。アプリの斬新性や様々な協業の可能性について、情熱的に議論しすぎて、危うく帰りの飛行機に遅れるところでした。

まとめ

 今回の出張では、エストニアだけでなく、ヨーロッパを代表する数多くの起業家、大学関係者、政府関係者と会いましたが、彼らは、皆国のマーケットの大きさが理由でもありますが、事業展開の当初からグローバルにビジネス展開を考えている方々ばかりでした。

 エストニアの殆どの企業の方に関する共通の印象は、とてもクレバーで決断が早い点です。これは、日本も見習う必要が強いと感じました。

 各自の視野の広さと逆境をプラスに変えていける原動力が非常に優れた国です。今後は、Planetwayが、IoTの分野でエストニアと日本の架け橋となり、近い将来、世界初のIoTソリューションを生み出していければと強く心に刻みました。

平尾 憲映(ひらお のりあき)

1983年生まれ。3度の起業経験と1度の会社清算を経験する。米国留学時代に宇宙工学、マーケティング、スタートアップ創業などを学ぶ。2008年米カリフォルニア州立大ノースリッジ校卒業後、ソフトバンクモバイル㈱に入社。孫正義氏、松本徹三氏との出会いから新規事業創設に従事。サーコムジャパン㈱を経て14年2月、㈱ワイヤレスゲート新事業イノベーション室長、現Planetway Corp.代表取締役CEO/ファウンダー。

(提供:プラネットウェイ)

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※この記事はプラネットウェイのオウンドメディア「avenu-Jam」に掲載された記事を再編集したものです。

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