皆さんは、エストニアという国をご存知でしょうか? 世界的なIT事情に詳しい方でしたらご存知かもしれません。 エストニアは、ロシアに隣接し、バルト3国の一つです。
バルト3国 エストニア 面積:4.5万平方キロメートル(日本の約9分の1)
人口:131万人(2014年1月時点)
首都:タリン (※)タリン歴史地区(旧市街地)は、1997年より世界遺産。
EU、NATOおよびOECD加盟国で、電子政府(e-Government)・電子行政サービスを実現し"北欧のシリコンバレー"と称されています。 日本のマイナンバーの元となった国民ID制度を早くから導入しているIT先進国なのです。 マイナンバー制度に必要不可欠な行政のIT化と、国民自体のITへの高い見識に教育(ICT)が発展しています。
日本では、残念ながら引退してしまいましたが「元大関バルト関」という力士の出身国としても有名ですね。 最近では格闘家に転向するなど、まだまだ活躍に期待したいです!
実際に、エストニアの人はとても大きい方が多く、バルトが生み出されたのもうなずけます。 また、町全体が世界遺産に登録されるほど美しく、IT先進国とこの景色の組み合わせこそが、私が描く理想の景色なのかもしれないなんて思えました。
様々な人や感銘をうける企業との出会い満載のエストニア滞在記は後述します。
まずは、CEOの平尾とエストニアとの出会いについてお話します。
ロンドンのM2M World Congress2015にて、運命の出会い
CEOの平尾は、数年前から毎年海外に出向き、世界のIoTやM2Mの最新事情をリサーチしていました。国内では得られないIoT社会の未来や具体的に進められている事例と、最も望んだことが、未来を創る人々との出会いでした。
その想いが、2015年4月にロンドンで開催された、M2M World Congress 2015の会場にて、エストニアの企業との運命的な出会いにより実現したのです。
Planetwayを起業した理由の1つが、「世界No.1企業を目指すというVision」です。 国内では一笑に付して終わってしまうことも、世界では真剣に受け止められることをこの数年で学びました。 その中でも特に真剣に話を聞き、さらに強く同調してくれたのがエストニアに拠点を置く「Topconnect」という会社のArhipov氏でした。
その時は無我夢中で自分のVisionを語り、とても素晴らしい時間を過ごしたことを鮮明に覚えています。 この興奮は国内に帰っても冷めやらず、Planetwayの立ち上げに関係する仲間に興奮しながら語りました。
「また、会いたい。」
その気持ちは、シンガポールのマリーナベイサンズというホテルで開催されたアジアを代表する展示会で実現するのです。
今度は、シンガポールのCommunicAsia2015の会場にて、エストニアの会社の方と再会し、更に様々な協業の可能性について議論しました。約200ヵ国にパートナーを持ち、最初からグローバルで戦う準備の出来ているこの企業に、とても感銘を受けたことを覚えています。
自らのそして会社としてのVisionを叶えるためには、エストニアから多くを学び、パートナーとして進んでいくことを決めたのもこの時です。
エストニア共和国大使館の訪問(31 July, 2015)
エストニア企業の情熱からは、とてもシンパシーを感じました。 企業がここまで熱くなれるということは、政府自体も大きな支援をしていることと思い、エストニアが実現しているe-governmentについてより興味を持つようになりました。
e-governmentとは、各種データ化、ペーパーレス化などを始めとする全てが電子化された政府機関を指します。
民間企業との連携だけではなく、エストニア政府との連携を考えるようになり、国内にある大使館の門をくぐったのです。
1国の大使館に、1民間企業の代表が訪問するのです。 さすがに緊張しました。
ところが、エストニアという国の心の深さなのか、私の情熱が通じたのか、今後のビジネスモデルと国際的なコラボレーションについてすぐに話ができてしまいました。 とにかく、エストニアに行ってみないといけない!
いよいよ次は、エストニア出張となったのです。
平尾 憲映(ひらお のりあき)
1983年生まれ。3度の起業経験と1度の会社清算を経験する。米国留学時代に宇宙工学、マーケティング、スタートアップ創業などを学ぶ。2008年米カリフォルニア州立大ノースリッジ校卒業後、ソフトバンクモバイル㈱に入社。孫正義氏、松本徹三氏との出会いから新規事業創設に従事。サーコムジャパン㈱を経て14年2月、㈱ワイヤレスゲート新事業イノベーション室長、現Planetway Corp.代表取締役CEO/ファウンダー。
(提供:プラネットウェイ)
※この記事はプラネットウェイのオウンドメディア「avenuJam」に掲載された記事を再編集したものです。
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