世界でもっとも革新的な企業は、NVIDIA——。MIT(マサチューセッツ工科大学)子会社が発行する世界最古のテクノロジー誌「MITテクノロジーレビュー」(日本版WebサイトはKADOKAWAが運営)は、「2017年版スマート・カンパニー50」を発表した。
スマート・カンパニー50は、革新的なテクノロジーと効果的なビジネスモデルを組み合わせた優れた企業50社を毎年1回、選出するもの。人工知能(AI)や遺伝子編集といった先端分野において新たな市場を創造する先進企業を、専門分野に精通したMITテクノロジーレビューの編集者が選定している。
1位は、GPUメーカーからAIチップメーカーへの転身を図ったエヌビディア(NVIDIA)。2位はイーロン・マスク率いる宇宙開発企業スペースX(SpaceX)、3位はアマゾン(Amazon)が続いている。2016年版では日本企業からトヨタ(17位)、ファナック(27位)、LINE(38位)の3社がランクインしていたが、2017年版では残念ながら1社も入っていない。
2017年版スマート・カンパニー50
- エヌビディア(Nvidia)
- スペース(XSpaceX)
- アマゾン(Amazon)
- トゥウェンティー・スリー・アンド・ミー(23andMe)
- アルファベット(Alphabet)
- アイフライテック(iFlytek)
- カイト・ファーマ(Kite Pharma)
- テンセント(Tencent)
- リジェネロン(Regeneron)
- スパーク・セラピューティクス(Spark Therapeutics)
- フェイス・プラス・プラス(Face ++)
- ファースト・ソーラー(First Solar)
- インテル(Intel)
- クアナジー・システムズ(Quanergy Systems)
- ヴェスタス・ウィンド・システムズ(Vestas Wind Systems)
- アップル(Apple)
- メルク(Merck)
- カーボン(Carbon)
- デスクトップ・メタル(Desktop Metal)
- アイオニス・ファーマシューティカルズ(Ionis Pharmaceuticals)
- ガマロン(Gamalon)
- イルミナ(Illumina)
- フェイスブック(Facebook
- ユダシティ(Udacity)
- DJI
- メルカドリブレ(MercadoLibre)
- マイクロフト(Microsoft)
- リゲッティ・コンピューティング(Rigetti Computing)
- キンドレッドAI(Kindred AI)
- ソフィア・ジェネティクス(Sophia Genetics)
- テスラ(Tesla)
- オックスフォード・ナノポア(Oxford Nanopore)
- フォックスコン(Foxconn)
- エム・コパ(M-KOPA)
- フォーオールセキュアF(orAllSecure)
- フリップカート(Flipkart)
- ブルーバード・バイオ(Bluebird Bio)
- アディダス(Adidas)
- IBM
- ゼネラル・エレクトリック(General Electric)
- アリババ(Alibaba)
- HTC
- ブルー・プリズム(Blue Prism)
- ジュミア(Jumia )
- ベリタス・ジェネティクス(Veritas Genetics)
- ダイムラー(Daimler)
- セールスフォース(Salesforce)
- スナップ(Snap)
- アント・フィナンシャル(Ant Financial)
- バイドゥ(Baidu)
代わって大きく躍進したのが、中国企業だ。アリババ(Alibaba)、バイドゥ(Baidu)といった巨大企業から、音声認識のアイフライテック(iFLYTEK)や顔認識のフェイス・プラス・プラス(Face++)といったベンチャーまで、8社がランクインしている。
50社の概要と選考理由は、MITテクノロジーレビュー日本版のWebサイトで公開中だ。また、スマート・カンパニー選考の背景と選出企業に関する解説記事も随時掲載している。