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X299マザー+Optane Memoryは4Kゲーム録画の救世主

2017年08月10日 11時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII編集部

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HDD+Optane Memoryでも
ゲームの起動時間はSSDに迫れる

 最初にHDD単体で使用した場合とOptane Memoryを組み合わせた場合、さらにSATA SSDの読み書き性能を「CrystalDiskMark」で計測してみた。デフォルトの「1GiB×5」テストで比較する。

HDD単体時の読み書き性能。左が5400回転モデル、右が7200回転モデル

HDDにOptane Memoryを組み合わせた際の読み書き性能。左が5400回転モデル、右が7200回転モデル

2.5インチ SATA SSDの読み書き性能

 リードとライト性能のバランスからランダムアクセスの速さまで、SATA SSDの方が快適に使えるストレージであることは誰の目にも明かだが、HDDにOptane Memoryを組み合わせることでリードがSATA SSD以上に高速化し、ランダムリード・ライトも劇的に改善する点に注目したい。

 7200回転のHDDだとライト性能がOptane Memory側に引きずられ遅くなってしまうが、5400回転のHDDとほぼ同等である。

 この結果を踏まえて、HDD+Optane Memory環境がゲームの起動時間や読み込み待ち時間がSSD環境にどの程度迫れるのかチェックしてみたい。テストに使用したゲームと、そのテスト条件は以下の通りとなる。画質は各ゲームにおけるプリセットの最高画質、解像度は4K(3840×2160ドット)で統一した。

 PUBGを除き、描画負荷が比較的軽めで4Kでもプレイアブルなフレームレートが出やすいゲームを中心に選択している。

テスト条件
Fallout4 デフォルトの高解像度テクスチャーのみを入れたバニラ(Modを導入しない)状態で計測。ランチャーの「PLAY」ボタンをクリックしてから「Hit Any Key」表示が出るまでの時間、セーブデータを読み込みゲームに戻るまでの時間をそれぞれ計測。
Euro Truck Simulator2 Modなしのバニラ状態で計測。デスクトップ上のアイコンダブルクリックからプレイヤープロファイル選択画面までの時間と、プレイヤー選択からダッシュボード表示までの時間を計測。
Tom Clancy's Rainbow Six Siege ゲームを起動しメインメニューが出るまでの時間、およびシチュエーションプレーの開始からムービーをスキップできるようになるまでの時間を計測。
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS ゲームを起動し自キャラの表示される画面(ロビー)が出るまでの時間を計測。

 計測はすべてストップウォッチを使用し5回計測。最高値と最低値を取り除き、中央の3回の値の平均値で計測した。また、起動時のムービーは可能な限り最短でスキップし、各ゲームを1回ずつ、4回計測したら再起動というサイクルしテストを実施した。それでは一気に4本のゲームの読み込み待ち時間をご覧いただこう。

「Fallout4」の読み込み待ち時間

「Euro Truck Simulator2」の読み込み待ち時間

「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」の読み込み待ち時間

「PKAYERUNKNWOWN'S GATTLEGROUNDS」の読み込み待ち時間

 CrystalDiskMarkの結果にも現れていた通り、実ゲームの読み込み待ち時間においてもSSDは安定した性能を発揮している。Optane Memoryはこれを覆すことはできないが、SSDに迫るパフォーマンスを見せているのも確かだ。

 特に効果が大きかったのがFallout4とRainbow Six Siegeの2本で、ともにステージデータの読み込み待ち時間がほぼ半減した。

 ただどのゲームでもOptane Memoryを導入して最初の1回はHDD単体時と同等の読み込み待ち時間となる。だが一度起動させ“キャッシュに貯めさせて”しまえば、2回目からはこのグラフの通りとなるのだ。

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