タフネス端末に生まれ変わったTONEの実機と見守り機能をレポート
arrows似のトーンモバイル新機種「TONE m17」は最強の小学生見守りスマホ
2017年07月25日 18時00分更新
「親目線で安心」な特徴が強化された新・見守り機能
TONE m17以外にも、同社は現在注力している「6〜12歳」「60〜69歳」の年代に役立つ新機能を発表しています。今回、とくに注力していたのは親目線の子どもに対する見守り機能です。
同社は光文社の女性向けファッション誌「VERY」とのコラボを発表しており、今回はVERY側から要望のあった機能を追加。
最大のものは同社が「TONE×VERY宣言」と呼ぶもので、これはユーザーが12歳以下の場合、「中学生になるまで夜10時から朝6時まで、一部の機能を除き基本機能をロックする」というもの。
もちろん、緊急連絡先への発信や見守り機能自体はロックされません。この機能をオフにすることや、親の判断で適宜ロックを外すことも可能ですが、スマホ絡みのトラブルを抑制するための機能とのこと。
従来から搭載されており、事前に設定しておいた場所にTONE端末(ユーザー)が入ると親のスマホに通知が届く「ジオフェンス機能」も強化。いままでは通知のみでしたが、学校や塾などを指定しておけば、その場所でのみ端末をロックできます。「スマホを使うべきではない場所」での利用を制限できるようです。
また、ジオフェンス・ジオロック機能は本体のGPSを利用したサービスのため「子ども部屋」「風呂場」などの細かな場所の特定は難しくなっています。そこを解消するためNFCタグが内蔵された「お知らせシール」を用意。特定の部屋などにこのシールを貼っておき、入るたびにシールにTONE端末をかざせば、その場所に応じたアクションが可能になるというわけです。
そのほかにも、子どものスマホで利用できるアプリを管理できる「アプリリクエスト」の追加機能である「親子スマホの約束」用紙への対応や「行動サマリーレポート」など多くの子どもに関する見守り機能が追加されています。いずれも8月より開始予定ですが、「お知らせシール」のみ9月1日からの提供開始予定となっています。
ハード・ソフトともに「子ども向けスマホ」に特化するトーンモバイル
親子のコミュニケーションがより必要になる
「子どもにはじめて持たせるスマホ」として親が気になるのは、やはりハードとしての頑丈さ、スマホやネットを利用する上でトラブルなどのリスク回避は鉄板です。今回のTONE m17は新サービスと組み合わせることで、そんな親の目線に立った「安心スマホ」に仕上がっています。
しかし、「子ども自身のプライバシー」への配慮も気になるところではあります。扶養家族のいない筆者個人の実感ではありますが、行動サマリーレポートや「TONE×VERY宣言」はやや過保護すぎるのではという印象を受けました。
実際にTONE端末を使う子ども自身が「夜や学校では自由に使えなくなるスマホ」がどの程度受け入れるかは未知数です。トーンやVERYは、あくまでも親と子どもの間で「約束」をした上で、納得してこれらの機能を使って欲しいと思っているはずですが、実際のところどのように運用されるかは各家庭によるところです。
「TONE端末を買い与えたけれど、子どもがスマホを使わなくなった」「スマホが使えない影響で、友人関係がうまく築けなかった」なんてことにならないよう、設定をする親側もうまく利用する必要があるように感じます。
いずれにせよ、他メーカーでは実現できていない多くの機能が実装されているため、見守り機能を活用したいと思っている方は、ぜひ検討してみてください。
TONE m17 | |
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メーカー | トーンモバイル (製造:富士通コネクテッド・テクノロジーズ) |
ディスプレー | 5型液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約71×144×8mm |
重量 | 約148g |
CPU | Snapdragon 410 1.2GHz (クアッドコア) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部メモリー | microSDXC (最大256GB) |
OS | Android 7.1 |
最大通信速度 | 下り最大150Mbps (⾼速チケットオプション利用時) |
4G対応周波数 | 1/3/8/19/26 |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n (2.4GHz/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素/イン:約500万画素 |
バッテリー容量 | 2580mAh |
FeliCa | ○ |
NFC | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
生体認証 | × |
SIM形状 | nano SIM |