クラウドファンディング発表から1年
カッコイイラジオ「Hint」が発売!
ニッポン放送、Cerevo、グッドスマイルカンパニーの3社がコラボレーションしたワイドFM対応ラジオ「Hint BLE Radio」。クラウドファンディングで資金調達すると発表されてから1年(関連記事)、ついに製品が完成した。この製品は、全体のコンセプトを吉田アナウンサー(ニッポン放送)が固め、ハードの設計や開発をCerevoが担当し、グッドスマイルカンパニーがデザイン面を手がけた、三社一体のプロジェクトである。
完成品はクラウドファンディングでの支援者には発送が始まっているが、一般販売は9月初旬から、先行予約は今日20日から開始する。価格は2万2000円(税抜)、カラバリはフロストシルバーとブラックの2色だが、支援者には特別カラーのゴールドも用意されている。
完成披露発表会には、発起人であるニッポン放送アナウンサーの吉田尚記氏、Cerevo 代表取締役の岩佐琢磨氏、グッドスマイルカンパニー 代表取締役社長の安藝貴範氏、デザイナーのSF.Inc メチクロ氏が登壇。開発から完成までの苦労話を語った。クラウドファンディングのCAMPFIREで目標額の2倍以上の3000万円を集め、CAMPFIRE史上もっとも資金を集めたプロジェクトと大きな話題になったが、完成までは苦難の道のりだったとCerevoの岩佐氏は語る。中国の工場だけでなくグッドスマイルカンパニーの鳥取工場も巻き込んでのクオリティーチェックになったようだ。安藝社長とメチクロ氏は「縦型のラジオがカッコイイとこの形にしたけど、製作過程で実は大変だということが判明し後悔した」と当時を振り返った。
Hintは無指向性のスピーカーを搭載したラジオで、360度どの方向からでも同じクオリティー(音質)で聴くことができるのが特徴。サウンド面も担当したメチクロ氏は「人の声がよく聴こえるようにチューニングした」とこだわりを語った。また「ラジオって窓際に置くイメージがあります。もちろんそれでも聞えやすいですが、部屋の真ん中に置けば全体に音が行き渡る感覚になるのでオススメです」と使い方をアドバイス。
また、当初の計画では1WAYだったスピーカーは、吉田アナたちのこだわりにより、製品版では3WAYが搭載された。構成はフルレンジ、ウーファー、ツイーターとなっている。そのほか、スマホなどとBluetoothで接続しての音楽再生(スピーカー機能)や、ラジオから流れた「DTMF音」(ピポパ、などのダイヤル音)に反応してスマホにURLを送ったりといった機能も用意されている。この機能は、たとえばラジオでとある商品が紹介されたとして、番組側が商品のECサイトのURLなどをDTMF音で流せば、リスナーがすぐにスマホを使って購入したり調べたりできるようになるのである。
なお商品の取り扱いは、Cerevoのオンラインストア(こちら)、グッドスマイルカンパニーのオンラインストア(こちら)、そしてビックカメラ、コジマ、ソフマップのラジオ取扱店にて。