メールの500通スクロールでもFLEAZ Queが最速に!
ここからは実際に操作してのテスト。まずはメールの500通スクロールテスト。Gmailに500通をあらかじめ受信しておき、上から下へスクロール、500通目に達する時間を競う。アカウントは3機種とも同じ。各機種3回計測し、いずれも片手操作で行う。タイムはストップウォッチで手動計測だ。
FLEAZ Que | Tommy | Priori 4 | |
---|---|---|---|
最速タイム | 3秒75 | 6秒81 | 3秒92 |
平均タイム | 4秒21 | 8秒69 | 4秒45 |
最速タイム、平均タイムともにここでもFLEAZ Queがリード。スクロールの印象はけっして滑らかではなく、心地よいわけでもないのだが、速い。途中スクロールが引っかかるものの、強引に進んでいく。画面が小さいので指の操作もしやすい。
わずかな差で2位がPriori 4。こちらもスクロールの滑らかさは感じないが、とにかく速い。スクロールの後半に何度もガンッ! と強く止まるのだが、突き進んでいく。
Tommyは他の2機種に比べスクロールは滑らか。省略表示があまりされていないようで、時間が若干かかってしまう。またFLEAZ Queは文字サイズが大きめだが、Tommyはやや小さく感じる(初期設定時)ため、スクロール中の文字が見にくい。もっとも普段使いでストレスを感じるほどではない。
文字入力ではTommyが最速もキーボードアプリ変更が前提
最後に文字入力のテスト。下記の文章をGmailの新規作成画面で片手入力。そのタイムを競う。
「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」
入力方法はフリック入力、全文を入力し予測変換ではなく、通常変換を行う。こちらも各機種3回入力し、タイムの計測はストップウォッチを使う。
ただしTommyのみ初期設定ではオムロンの「Japanese IME」を採用しているが、フリック入力の設定がないため、無料のGoogle日本語入力を追加し、テストを行なっている。
FLEAZ Que | Tommy | Priori 4 | |
---|---|---|---|
入力プログラム | Google日本語入力2.20 |
Japanese IME1.3.6 /Google日本語入力2.20 |
Google日本語入力2.20 |
最速タイム | 1分1秒26 | 53秒89 | 54秒07 |
平均タイム | 1分18秒43 | 57秒94 | 59秒20 |
結果として勝利したのはTommy。入力時は若干本体の幅を感じ、指が端に届きにくいものの、誤入力は少しだった。ハイスペックな機種と比べると、キーレスポンスに差を感じ、サクサクとは言えない。ここからタイムを短縮させるのは難しそうだ。
なお、Japanese IMEのままトグル入力(ガラケー時代のようにキーを何度も押して文字を変更する)で同じ文章を入力すると2分ほどかかるため、フリック入力に慣れた人はぜひキーボードアプリを追加してほしい。
2位はまたもわずかな差でPriori 4。手に持った時のサイズ感はTommyとさほど変わらず、端のボタンを押すのが少し苦手なのも同じ。誤入力はTommyよりも少ないのだが、キーレスポンスが遅い印象で、ボタンをタッチしたときにブレーキがかかる感じがした。
3位はまさかのFLEAZ Que。とにかく誤入力が多くなった印象。「し」のつもりが「さ」、「よ」のつもりが「や」などフリックの反応が悪い。画面サイズは4.5型と指はキーボード全体に届くが、むしろ今ではその窮屈さが気になった。小さい=片手操作で有利と思ってきたが、タッチ操作の精度など細かいチューニングがあってこそなのかもしれない。
常に2位のPriori 4を勝ちと判断
低価格、スペック抑えめということもあり、過去の機種と比べて成績自体はパッとしない。3機種ともサクサクと感じるシーンは少ない。
ただ3機種のなかでは、ベンチマークから連続でFLEAZ Queがリードし続け、これは勝ちかと思いきや、最後の文字入力でまさかの大敗と予想外の展開。キーボードのカスタマイズ次第で解決するかもしれないが、今回は勝ち星を譲ってもらおう。
一方、Tommyはその逆で3戦負け続け、最後に勝ち。ただその勝利はキーボードの変更によるもの。印象は良いがスピードチェックの勝利機種には選びづらい。ではPriori 4はというと、こちらは常に2位だが、どの結果も1位に近い数字を出している。安定して速いと言って良いのでは。
というわけで今回はPriori 4の勝ちとする。次回はカメラ勝負。この低価格帯で本当に綺麗にサクサク撮れるのか? 結果をお楽しみに。
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