台湾・HTCのフラッグシップとして登場した「HTC U11」。光の当たり方で複雑な色合いを見せるリキッド・サーフェスのインパクトが強いスマホだ。auとソフトバンクからリリースされたことでユーザーの選択肢が広がり、スペックはSoCにSnapdragon 835を採用するなど、夏モデルの中でも最強クラスとなっている。
今回はau版のHTC U11を中心にチェックしていくが、ソフトバンク版もキャリア供給アプリ以外に大きな差はないので、参考になるだろう。
美しいリキッド・サーフェスだが
指紋対策を考えないといけない
存在感を強くしてるリキッド・サーフェス。微妙な色合いの変化は見ていて楽しいのだが、半鏡面仕上げもあるため、当然ながら握ると指紋がベタベタと付いてしまう。汚れが落ちやすいように表面処理はされているのだが、裸のまま使用したいとなると、フッ素かケイ素コーディングを視野に入れたほうがよさそうだが、裸で使っていきたいと思わせてくれる上質なデザインだ。
本体はフルフラットではなく、背面末端はややラウンドしている。そのため、最厚部は約8.3mmだが手に収まりやすい。搭載するパネルは5.5型(1440×2560ドット)で正面に指紋センサー、またHTCではすっかりお約束のフロントステレオスピーカーを採用しているほか、本体側面下部には感圧式センサーを備え、握ることで操作できるEDGE SENSEも搭載している。後述するが、なかなか面白い操作体系の提案だ。
基本スペックについては、SoCが現在最速のSnapdragon 835、メモリー4GB、内蔵ストレージ64GB(microSDXC、最大200GB対応)、バッテリー容量3000mAhと、いまどきのハイエンドらしいものとなっている。
ベンチマークを測ったところ、3DMARK Sling Shot Extreme Unlimitedのスコアは3325。ほかのSnapdragon 835搭載端末と近しいスコアだった。ウェブブラウズやSNS、撮影では極端に発熱する様子もなく、良好なレスポンスを体感できるだろう。
EDGE SENSEは慣れると便利すぎる!
本体側面下部に用意されているEDGE SENSE。握ると設定したアプリを起動したり、シャッターを切ったりといったもので、使用頻度の高いアプリを設定しておくと、画面タッチ分の操作をショートカットできる。
具体的には、短く握る/長く握るというふたつの動作を検出可能になっており、カメラアプリの操作やGoogle音声入力、任意のアプリ起動、スクリーンショット、LEDライト点灯、インスタントボイス録音の中から、ひとつずつ選ぶことができる。バイブレーションでのフィードバック、ディスプレー上での視覚効果もあるため、どういった操作をしようとしているのかの判別もつきやすい。といっても、握る時間の使い分けには少し慣れがいるため、店頭でハンズオンする場合は純正カメラアプリを立ち上げてシャッターを実行してみるのが、感覚を掴むのには適しているだろう。
いまのところ、付属のUSB Type-C接続のヘッドフォンのみになるが、個人用オーディオプロフィールの設定も可能だ。専用の機能があり、耳の構造をスキャンして、使用者に合わせたチューニングを自動的に実行してくれる。チューニング前と後では明らかに聞こえ方が異なるので、店頭でチェック可能であれば試してみてほしい。
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