最新の素材・技術によって作られた傑作時計
歴史的な傑作時計が続々再臨! 魅惑の復刻モデルを手に入れたい
2017年06月27日 11時00分更新
2017年は歴史的な傑作時計が続々再臨
ウォッチシーンは、復刻ブームにわいている。もちろん復刻は例年、数多くのモデルが出ているしいわば常態化した形式なのだが、それでも今年は破格の傑作が揃い踏みといった格好だ。復刻トレンドの主な対象となる1950〜1960年代は、懐中時計から試行錯誤を経て進化した腕時計が熟成し、決定的な基盤を築いた時代。世界的な経済成長の追い風を受け、現代ではすでに存在しない独特の熱気のなかで奇跡のように花開いた傑作デザインの数々は、今日まったく新たな魅力で時計好きの心を揺さぶるのだ。
新モデルとして時代を経て、現代に登場する歴史的な傑作時計のポイントは、これらモデルのムーブメントや外装が、最新の素材・技術によって作られているということだ。かつて神がかり的なクリエイティビィティーにより完成されたデザインが、史上最高のクオリティーで我がものとなり得るチャンスだ。確かに一般的には値段のハードルが少々高いものもあるけれど、そう考えると現代って素晴らしい時代だと思いませんか? まずは今夏注目の3傑をご覧あれ!
世界的ロングセラーの記念すべき初代モデル
1957年から現代まで続くコレクション、シーマスターの初代デザインを細部に至るまで完全復刻。復刻モデルにありがちな過去デザインのモダナイズではなく、最新のデジタルスキャニングを駆使し、特徴的なアローハンド(矢印型の時針)やリュウズガードのないシンメトリーケースだけでなく、部位ごとのブランドロゴの微差までも再現するというこだわりようだ。
搭載ムーブメントは同社が近年推し進める高精度・高耐磁仕様のコーアクシャル マスター クロノメーターCal.8806で、パフォーマンスは劇的に進化している。世界限定3557本。
気密性を高めるねじ込み式のケースバックを採用し、本格ダイビングにも対応する300m防水を達成。
1960年代を駆け抜けたレーシングクロノの名作
タグ・ホイヤーはスポーツシーンとの関わりが深く、なかでもモータースポーツは同社の「ホーム」とも言えるジャンルだ。カーレースが隆盛した1960年代、同社はいくつかのレーシング用クロノグラフを制作して人気を博したが、オウタヴィアもそのひとつ。この傑作は1980年代に惜しまれつつカタログから姿を消したが2017年、満を持して復活を果たした。回転ベゼルや反転カラーのインダイヤルなどオリジナルのデザインはそのままに、ケース径を3㎜アップし現代的なエッセンスを加味している。
クロノグラフ機構に垂直クラッチ&コラムホイールという高級仕様を投じた、自社製ムーブメント「ホイヤー02」。
1966年製の通称「リント」と呼ばれるモデルを復刻。当時のホイヤー社のロゴや、丸みを帯びたコマが特徴的な7連のブレスなど、細部まで精密に再現した。
レトロな「2つ目」が小粋なツートーンフェイスのクロノグラフ
モチーフは1968年に、ハミルトンが発表した「クロノグラフB」。当時のクロノグラフは、30分積算計とスモールセコンド(秒針)のインダイヤルからなるツーレジスター、いわゆる「2つ目」のモデルが多かったが、このモデルはその王道ともいうべきデザインだ。
ブラックとホワイトの配色から「逆パンダ」と呼ばれることもあり、現代の日常シーンにもファッショナブルかつ上品に映える。世界限定1968本。7月発売予定。
製品名 | “オメガ 1957 トリロジー”シーマスター 300 マスター クロノメーター 60周年リミテッド エディション | オウタヴィア ホイヤー02 クロノグラフ | イントラマティック 68 オートクロノ |
---|---|---|---|
ケース径 | 39㎜ | 43㎜ | 42㎜ |
ケース厚 | 14.1㎜ | 非公表 | 14.6㎜ |
ケース素材 | ステンレス・スチール | ステンレス・スチール | ステンレス・スチール |
ブレス・ベルト素材 | ステンレス・スチール(NATOベルト、レザーベルト付属) | ステンレス・スチール | カーフベルト |
風防素材 | サファイアクリスタル | サファイアクリスタル | サファイアクリスタル(反射防止加工) |
防水性能 | 300m | 100m | 10気圧 |
駆動方式 | 自動巻き | 自動巻き | 自動巻き |
連続駆動時間 | 約55時間 | 約80時間 | 約60時間 |
耐磁性能 | あり(1万5000ガウス) | 非公表 | なし |
機能 | 両方向回転ベゼル | クロノグラフ、デイト表示、両方向回転ベゼル | クロノグラフ、デイト表示、タキメーター |
価格 | 81万円 | 59万9400円 | 27万9720円 |
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