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速いけど疲れない。街乗りもできるスポーツセダンのような使い勝手

性能と快適さを高レベルで両立したゲーミングチェア「X Comfort」

2017年06月23日 11時00分更新

文● 千駄木和弘(https://twitter.com/S_N_D_G) 編集●北村

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幅広さと、サポート感のメリハリ加減に
感動できる座り心地

 組み立てた「X Comfort」に座ってみて、まず最初に感じたのは「ゲーミングチェアなのに広さをすごく感じるなあ!」という、ユッタリとしたくつろぎ感だった。ゲーミングチェアは「姿勢を強く固定してくれる半面、窮屈に感じる部分があるもの」という経験則が、本製品ではまったく当てはまらない。座った瞬間に「広っ!」と声が出てしまうほどだ。

 外見をよく見てもらうと解ると思うが、背中やお尻が直接当たる部分は姿勢を調整する凹凸形状のない、とてもフラットな形状なのだ。なので座ってみると特に姿勢を矯正されずに座れる、幅広くて深く座れる大きい椅子といった座り心地なのだ。

表皮はブラックカーボン調のPVCレザー、座面や背面の内部クッションは高密度のウレタンフォームを採用する

広々とした座面と背もたれ。窮屈さを感じない

 背もたれや座面の大きく盛り上がったサポート部も「単純に座っただけ」でいえば、かるーく身体を支えているのを感じるかな? という具合で、椅子側が強く主張することはほとんどない。椅子に座りながら姿勢を変えるとようやく「サポートが張り出してる部分は体を支えてくれてるね」と気付く程度のもなので、普段使いならゲーミングチェアだというのを忘れてしまえるくらい、サポートや形状による違和感は感じられない。

 なお、ゲーミングチェアの表皮は湿度に弱く、汗をかいたまま放置したり、風呂上がりに裸で座ったりして吸湿すると、皮が固くなってボロボロと剥がれ落ちてしまう製品が多い。Tt eSPORTSによると、それを防ぐために湿気を吸っても固くなりにくい表皮を採用しているという。

水に強く剥がれにくい上質PVCレザーを採用する。湿度が多い日本では重要な要素

 高密度ウレタンフォームを採用したというクッションは、手で押し込むとやや硬めとも感じるコシの強さのある、しっかりした感触だ。少なくとも「フンワリフワフワしてる」とか「ドカッと深く座ると体が埋まりそうかも」といった、柔らさを連想させる形容詞や感想はまったく出てくる気配がないほどのシッカリ感だ。

手で押し込むとやや硬めとも感じるコシの強さのある、しっかりした感触

スポンジ密度は75kgにのぼり、体をしっかりと支える

 だが、実際に座ってみるとクッションが硬いという感触はまったく感じないのだ。体全体の体重を受け止めてるのに、ウレタンフォームはコシが強いため腰砕けにならず、反発力でしっかり支えてくれているなあと感じられるのだ。このシッカリ感のおかげで、柔らかすぎて体が埋もれたり一部分だけに体重がかかることがないので、長時間座ってもお尻や背中が痛くなるようなことがなかった。

 単純に座っただけだと「幅広の椅子だなあ」という感覚だが、これがゲームや仕事などでデスクと向き合って作業する状態になると、上記に挙げていた感じていた感覚は一変する。

 ゲームで遊んでいる時の自分の姿勢をみてみると、マウスを前後左右に振り回したり、視線の変化で腰上の体重移動もあり、体全体の姿勢も前のめりや後ろに反れたりもする。また、ゲームプレイ中は激しく動くけれども、インターバルではゆっくりした動作だったりと、操作中は緩急があるものの連続して動いている事が多く、ただ単純にボンヤリと座っていることはなかった。

 こうしたゲーミングプレイ状況になると、主張のなかったサポート類がしっかりと仕事をしているのをハッキリ感られるのだ。ゲームプレイ中で大きな動きをしても、肩回り、腰回り、大腿部の左右のサポートがあり支えてくれるれているため、姿勢変化の踏ん張りがきく。踏ん張れるとそれだけプレイに集中できる、操作が安定するのを実感できる。

 通常時はあまり主張しないのに、肝心なときはさりげなく手を添えてくれる。擬人化した変な例えになるが「普段は自由にさせてくれるけど、いざピンチになると陰でささえてくれる執事」といった雰囲気だ。

サポート類が出っ張りすぎず、ゆったりしているのでくつろげる

PCで作業している最中は、サポート類が支えてくれるので踏ん張りがきく

「X Comfort」は座面に隙間がないためゴミが入り込まない。これは衛生的で非常にいい

他社製の多くは指がすっぽり収まるくらいの隙間が空いている

他社製のゲーミングチェアは、座面にあるこの隙間にお菓子のカスやホコリがよく入り込む

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