このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第434回

昭和のコミック誌から動画まで! 会員なら7980円の「Fire HD 8」を衝動買い

2017年06月14日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

動画プレーヤーとしても活躍するFire HD 8

 ブックリーダーだけを前提にすると、HD 8はさまざまな不都合を抱えたハードウェアだ。

 しかし、Amazonプライムビデオを含めた動画メディアプレーヤーと考えた場合、8インチという近接して観るパーソナルサイズ、HD解像度、ステレオスピーカー、価格など、そのスペックは極めて正しい方向だ。

 筆者もプライムビデオの大ファンなので自室で独りで観ることも多く、その場合は本体と同時に発売された純正カバーの恩恵にあずかっている。

縦位置でも使い良い専用ケースは秀作だ。フタの半分が対角線上に折れて、縦位置でも、横位置でも機能する便利なスタンドになる。マグネットによる画面オン/オフも便利だ

縦位置でも使い良い専用ケースは秀作だ。フタの半分が対角線上に折れて、縦位置でも、横位置でも機能する便利なスタンドになる。マグネットによる画面オン/オフも便利だ

往年の書見台のイメージでブックリーダーとしても十分活用できる専用ケース。しかしHD 8+専用ケースでは526gという重量になるため、モバイルではなく宅内ブックリーダーですね

往年の書見台のイメージでブックリーダーとしても十分活用できる専用ケース。しかしHD 8+専用ケースでは526gという重量になるため、モバイルではなく宅内ブックリーダーですね

 HD 8本体を7980円で購入したのに、オプションカバーが3480円もするのが、今だに多少納得できない部分である。

 しかし、カバーの開閉時にマグネットで画面のオン/オフが機能し、読書をする縦位置でも、ムービー鑑賞の横位置でも安定したスタンドとなるHD 8には必携の周辺アイテムだとも思っている。

Androidアプリほどの充実はないが、Amazonアプリストアからアプリをダウンロードして普通のタブレットのように活用できる

Androidアプリほどの充実はないが、Amazonアプリストアからアプリをダウンロードして普通のタブレットのように活用できる

読書やムービー鑑賞の合間に、HD 8でFacebookもできる

読書やムービー鑑賞の合間に、HD 8でFacebookもできる

筆者宅で監視カメラとして使っているプラネックスの「スマカメ」もHD 8で常時モニター可能だ

筆者宅で監視カメラとして使っているプラネックスの「スマカメ」もHD 8で常時モニター可能だ

 未来に向かうAmazon系のコンテンツの動画メディアプレーヤーとしての位置づけならほぼ90点以上のHD 8だが、少し活躍範囲を広げて、スマホやタブレットみたいにお気に入りのアプリを入れようなんて考えると、ユーザーによっては、ちょっとまだ期待を裏切られることがあるかもしれない。筆者の場合は、1TBを年間契約しているDropboxが使えないことくらいだが……。

 筆者のHD 8には、「Facebook」アプリと、友人とのやり取りに必須の「Facebookメッセンジャー」の2つをすぐに導入。あと、自宅の窓の外を常時モニターしているネットワークカメラである「スマカメ」専用のアプリを導入して、自宅のリビング専用のタブレットとしてかなりの満足度で使いはじめた。

カメラ機能の画質は残念なところ

HD 8の今後の最大の改善項目はカメラ機能かもしれない。昨今のスマホの高機能カメラを想像すると大きくはしごを外される

HD 8の今後の最大の改善項目はカメラ機能かもしれない。昨今のスマホの高機能カメラを想像すると大きくはしごを外される

 まず価格ありき……の印象が強い、最近流行の「コスパ」という言葉はまったく好きではないが、このコスパという世界から見て、HD 8ではどうしても評価が低くならざるをえない部分は標準搭載のカメラの撮影機能だろう。

 Fire HD 8に昨今のスマホカメラのようなクオリティーを期待している人にはおすすめしずらい。

ほかのスマホなどで撮影した画像を取り込んで見てみると、そこそこのクオリティーなので、やはり撮影カメラとしてのカメラ機能が一番の改善課題だろう。筆者はHD 8のカメラ機能はまったく期待していなかったので失望感はないが、レタッチソフトが機能豊富なのに残念だ

ほかのスマホなどで撮影した画像を取り込んで見てみると、そこそこのクオリティーなので、やはり撮影カメラとしてのカメラ機能が一番の改善課題だろう。筆者はHD 8のカメラ機能はまったく期待していなかったので失望感はないが、レタッチソフトが機能豊富なのに残念だ

 ほかの高機能スマホなどで撮影した写真をmicroSDカードやクラウド経由で取り込んだものはそれなりにきれいに表示できるので、あくまで撮影するカメラが今時のカメラに比較して手抜きであることは確実だろう。HD 8本体付属の後処理レタッチソフトが機能豊富なのに残念だ。

ブックリーダーの延長、PDFビューワーとしてもHD 8は最適だ

ブックリーダーの延長、PDFビューワーとしてもHD 8は最適だ

パソコンやデジカメ、家電、スマホなど、多くのマニュアルをHD 8で管理している

パソコンやデジカメ、家電、スマホなど、多くのマニュアルをHD 8で管理している

 カメラの撮影、プレイバック機能はいまひとつ、ふたつでも、筆者がとても満足して使っているのは、PDFドキュメントビューワーの機能だ。

 常に手元に置いておきたいマニュアルなどを思いついた時に、さまざまなクライアントからAmazonクラウドにアップロードし、HD 8にはクラウド経由でダウンロードし、microSDカードの中に保存して日々利用している。

 やはり、Fire HD 8はノートや本としての位置づけで使うのが一番のようだ。いずれにせよ、これだけのことができるクライアント機器がAmazonプライム会員限定価格の7980円で買えることは素晴らしいの一言に尽きる。

 “撮影機能を手抜きしたスーパークライアントHD 8”は間違いなく買い押しのアイテムだ。

T教授

今回の衝動買い

アイテム:
「Fire HD 8」(16GB)

価格:アマゾンにて7980円(プライム会員限定価格)で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン