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ステレオが最高! 小型スピーカーの弱点消したBOSE SoundLink Revolve

2017年06月10日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 コモディティー化が進んで、あとは価格とデザインだけ。すでに進化も終わったと思われていた小型Bluetoothスピーカーに、再び革新的な製品が登場した。BOSEのSoundLinkシリーズに加わった「Revolve」と「Revolve+」である。

 どちらも指向性360度の円筒形スピーカーで、水平にマウントしたドライバーユニットの音をデフレクターで拡散させる仕組み。この製品の新しさは、エンクロージャー内に収められたドライバーユニットが、上ではなく下向きにマウントされている点にある。それにBOSEお得意のデュアル・オポージング・パッシブラジエーターを組み合わせ、コンパクトな筐体ながら低音の効いたいつもの音に仕上がっている。

 小さい方のRevolveは、接地面直径82mm、高さ152mm、重さ0.67kg。連続再生時間は最大12時間。価格は2万7000円。

 大きい方のRevolve+は、接地面直径105mm、高さ184mm、重さ0.91kg。連続再生時間は最大16時間。価格は3万7800円。こちらはキャリングハンドルが付く。

 円筒形なので接地面積を取らず、内蔵バッテリーでの再生時間の長さもこの機種の優位点だろう。単体ではモノラルながら、2台をワイヤレスでリンクすればステレオでも使えるのもおもしろい。

 この斬新なアプローチは音響面でも成功している。なによりいいと思うのは、いままでのBOSEの小型スピーカー全般に感じていた不満が、あらかた解消されている点だ。

アウトドアでも使えるIPX4の防水性能

 RevolveとRevolve+は、サイズ、重さ、再生時間以外に機能的な差はなく、ボタンや端子のレイアウトが若干違うだけで、操作系も共通。カラバリはシルバーとブラック。BluetoothのペアリングはNFCでも可能で、内蔵マイクにより電話の通話や、Siriへの音声コマンドにも対応する。

 筐体はアルミで、衝撃吸収のためシリコン系の素材で上下はカバーされている。そうした素材感もあって、一見するとサーモスのボトルかランチボックスのようだが、実際にアウトドアでの利用も想定し、IPX4の防水性能も持っている。

大小の比較。左がRevolve+、右がRevolve。決してサーモスの新製品ではない

 スピーカーユニットを底部に内蔵しているため、外周には音を透過させる小さな穴が空いているが、これはまったくの素通しで、内側にネットのようなものも貼られていない。上から降りかかる程度の水なら侵入しないという構造で、横から水を当てたり、水没させてしまうとアウトなので念のため。

 大小どちらの Revolveも充電時間は約4時間。付属のACアダプターとUSBケーブルで給電するか、別売りの充電クレードル「SoundLink Revolve charging cradle」(3780円)を利用する。

上から思いっきり水をぶっかけたRevolve。水は滴り落ちて小さな穴の中には侵入しない。底部側面には充電用のmicroUSB端子とAUXイン端子(3.5mmステレオ)

コントロール系は上部に。電源、ペアリング、入力選択(AUX/Bluetooth切替え)、音量、音声コマンドの各ボタンは、浅いストロークと軽いクリック感があって操作しやすい。写真はRevolve

付属品は充電用のACアダプターとUSBケーブルのみ。これもRevolveとRevolve+で共通

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