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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第184回

ZenFone、AQUOS、RAIJINのスタミナ勝負 実際にバッテリーの持ちは良かった!

2017年06月05日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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 大容量バッテリー搭載のZenFone 3 MaxとRAIJIN、逆に小さな画面で消費電力が小さそうなAQUOS SERIE miniを比較してきたスマホ定点観測。一番気になるスタミナ勝負をついに実行した。

ZenFone 3 Max(5.2型)

AQUOS SERIE mini

RAIJIN

AQUOSとRAIJINが1勝、引き分けが1回
スタミナ勝負が決定打になるか?

 ASUS「ZenFone 3 Max(5.2型)」、au/シャープ「AQUOS SERIE mini SHV38」、FREETEL「RAIJIN」を比較してきたが、初回のスペック&料金は引き分け、続くスピード勝負はAQUOS SERIE miniが終始リードし1勝、さらにカメラ比較ではRAIJINが1勝という展開。5.2型のZenFone 3 Maxはスペックが抑えめということもあり、どのテストでも勝ち切れず。

 しかし今回は最も知りたいスタミナテスト。画面サイズが小さいほうが有利かも。果たして結果は? 実際のテストの前にまずはスペックのおさらいから。

  ZenFone 3 Max
(ZC520TL-SL16)
AQUOS SERIE mini
SHV38
RAIJIN
メーカー ASUS シャープ FREETEL
本体サイズ 約73.7×149.5
×8.55mm
約67×135
×8.6mm
約76×153.0
×8.7mm
重量 約160g 約134g 約183g
画面サイズ 5.2型 4.7型 5.5型
画面解像度 1280×720ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット
OS Android 6.0 Android 7.0 Android 7.0
CPU 1.25GHz
(4コア)
1.5GHz+1.2GHz
(8コア)
1.5GHz+1GHz
(8コア)
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/3GB 64GB/4GB
メモリーカード microSDHC
(32GB)
microSDXC
(256GB)
microSDXC
(128GB)
国内4G対応バンド 1/3/7/8/19/26/28/41 1/3/18/26/41 1/3/7/8/19/28
キャリアアグリゲーション × ×
VoLTE対応 × ×
連続通話時間 1188分(3G) 900分(LTE) 2040分(3G)
無線LAN IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 1300万画素 2100万画素 1600万画素
インカメラ 500万画素 800万画素 800万画素
防水/防塵 ×/× IPX5,8/IP6X ×/×
ワンセグ × 約7時間50分 ×
フルセグ × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × ×
Bluetooth 4.0 4.2 4.0
MHL(HDMI) × × ×
Miracast ×
SIM形状 micro+nanoSIM nanoSIM micro+nanoSIM
バッテリー容量 4100mAh 2400mAh 5000mAh
Qi × × ×
生体認証 ○(指紋) △(目) ○(指紋)
USB端子 microUSB microUSB Type-C
カラバリ グレー、ゴールド、シルバー ネイビー、ホワイト、シャンパンピンク シルバー、マットブラック、マットネイビー(ブルー)

 バッテリー容量が5000mAhのRAIJINが優勝候補に思えるが、5.5型ディスプレーを搭載するぶん、消費電力も大きいとも考えられる。逆にAQUOS SERIE miniは2400mAhしかないが、ディスプレーは4.7型と小さいのが有利になる。ZenFone 3 Maxは一般的なスマホよりは大きい4100mAh。画面サイズも5.2型と中間の位置になる。

YouTube2時間再生テスト
RAIJINの電池消費はわずか10%

 最初のテストはYouTubeの2時間再生テスト。筆者の自宅Wi-Fiに接続し、Googleアカウントも同じもので同期。音量は中くらいに設定し、画面の明るさは自動調整任せ。GPSは有効にし、BluetoothやNFCはオフ。

画面の明るさはオート設定なので、端末ごとに異なる。ZenFone 3 Maxが特に明るいのがわかる

 その他の設定はとくにいじらず初期状態のままだが、バッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」をインストールしてチェックする。

 またAQUOS SERIE miniとRAIJINはSIMがセットされ、モバイルネットワークも有効のままでテストを行っている。

  ZenFone 3 Max AQUOS SERIE mini RAIJIN
2時間視聴後の
バッテリー残量
81% 63% 90%

 バッテリー容量が大きい順にそのままバッテリー残量も大きいという結果。RAIJINは2時間でわずか10%しか減っていない。ZenFone 3 Maxは19%減、AQUOS SERIE miniは37%減。

 画面の明るさではZenFone 3 Maxが最も明るいため、明るさ次第ではもっとバッテリーが残りそう。RAIJINはその次に明るめだが、ZenFone 3 Maxと比べるとかなり暗いほうだ。

 AQUOS SERIE miniはテスト時はリラックスモードが適用され黄色味がかっており暗め。リラックスモードをオフにした場合もテストしてみたが、こちらはバッテリー残量が58%に。リラックスモードは有効にしたままのほうが長持ちする。

カメラ、Kindle終了後もRAIJINは100%のまま

 続いてのテストは複数の機能を続けて使ってみる。カメラで静止画50枚を撮影し、そのまま動画を10分撮影、Wi-Fiに接続し、Kindleをインストール、3機種とも同じアカウントで電子コミックをインストールし1冊ずつ読む。さらに時間をおかず外出し、筆者のスマホのテザリングを有効にして3機種を接続、Googleのマップアプリを起動し、30分間徒歩のナビを行なう。

  ZenFone 3 Max AQUOS SERIE mini RAIJIN
カメラ撮影後 97% 94% 100%
電子書籍1冊 92% 86% 100%
マップGPS30分 86% 74% 94%

 ここでもやはりRAIJINが圧倒した。カメラの撮影終了後も、Kindleのコミックを読み終わった時点でも100%のまま。マップのナビ終了でようやく6%減となった。

 実はRAIJINは2回テストしており、当初のテスト結果はバッテリー残量が97%。たったの3%減だった。あまりにも減らないため何かおかしいのではないかと設定の確認を行ない、異例だが2回テストを行っている。その2回目の結果を表に載せている。

 RAIJINの画面は自動調整任せにしていると、画面の傾き具合、照明や日光の当たり具合で、他機種よりも明暗の差が大きく感じたので、その影響が強いかもしれない。

 続いたのはZenFone 3 Maxだが、カメラの撮影終了後に3%減、Kindle読了後は5%減、マップ終了後は6%減とマップでのバッテリーの減り具合こそRAIJINと同じだが、最終的に14%減となってしまった。過去の端末と比べれば優秀な部類ではある。

 AQUOS SERIE miniは最初のテストよりは結果が良かったものの、カメラ終了で6%減、Kindle終了で8%減、そしてマップで12%減となり、最終的に26%減。2400mAhという小さなバッテリーを考えれば健闘してはいる。

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