久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今年も、2016年から2017年にかけて登場した新製品を一気におさらい。
久しぶりにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてから自作に臨みたい。それではさっそく、PCパーツの最新トレンドを振り返っていこう。第1回は「CPU編」だ。
2016年から2017年の最新CPU事情~AMD編~
例年であれば、主力CPUであるインテルから紹介となるわけだが、今年に限ってはAMDから。言うまでもなく3月にデビューした「Ryzen」が絶好調なためだ。
3月3日(金)午前零時をもって販売が解禁された「Ryzen」は、秋葉原で行なわれた深夜販売にもAMD好きのユーザーが多数集結。数年ぶりにAMD製CPUの登場で盛り上がるという、今までなら考えもしなかった光景が広がった。
一時、CPUやマザーボードの供給不足に悩まされたものの、現在はそれも解消。「Ryzen 7 1800X」「Ryzen 7 1700X」「Ryzen 7 1700」の3モデルと、「Ryzen 5 1600X」「Ryzen 5 1600」「Ryzen 5 1500X」「Ryzen 5 1400」の4モデル、合わせて7モデルが購入可能だ。
なお、「Ryzen」はグラフィックス機能をサポートしていない。PCとして動作させるには、ビデオカードが必須となる点には注意しよう。
Ryzen 7のスペック表 | |||||||
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型番 | Ryzen 7 1800X | Ryzen 7 1700X | Ryzen 7 1700 | ||||
コア数/スレッド数 | 8/16 | 8/16 | 8/16 | ||||
ベースクロック | 3.6GHz | 3.4GHz | 3GHz | ||||
ブーストクロック | 4GHz | 3.8GHz | 3.7GHz | ||||
2次キャッシュ | 4MB | 4MB | 4MB | ||||
3次キャッシュ | 16MB | 16MB | 16MB | ||||
TDP | 95W | 95W | 65W | ||||
付属クーラー | なし | なし | Wraith Spire |
Ryzen 5のスペック表 | |||||||
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型番 | Ryzen 5 1600X | Ryzen 5 1600 | Ryzen 5 1500X | Ryzen 5 1400 | |||
コア数/スレッド数 | 6/12 | 6/12 | 4/8 | 4/8 | |||
ベースクロック | 3.6GHz | 3.2GHz | 3.5GHz | 3.2GHz | |||
ブーストクロック | 4GHz | 3.6GHz | 3.7GHz | 3.4GHz | |||
2次キャッシュ | 3MB | 3MB | 2MB | 2MB | |||
3次キャッシュ | 16MB | 16MB | 16MB | 8MB | |||
TDP | 95W | 65W | 65W | 65W | |||
付属クーラー | なし | Wraith Spire | Wraith Spire | Wraith Stealth |
「Ryzen」では、新型ソケット「Socket AM4」が採用された。対応するCPUクーラーのラインナップは現時点でかなり増えつつある。新たに買うという人は、事前に対応モデルの目星をつけておこう。
また、手持ちのCPUクーラーを流用しようと考えている人は、購入前に対応状況を確認しておくのが重要だ。
現在も併売されているSocket AM3+対応のFXシリーズやSocket AM2+対応のAPUは、昨年から新製品が発売されていない。保守用など、よほどの理由がない限りは新規で購入する必要はないだろう。
※お詫びと訂正:Ryzen 5のスペック表の一部に誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2017年5月17日)
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