社員ひとりひとりが持ち歩く、スマホを見直してみる
働き方改革において、作業効率をアップさせたい。
そのためにスマートフォンの活用も重要だ。モバイルワーク・テレワークというと一般的にはノートやタブレットの利用をイメージしがち。しかし、テレワークの場合、ノートパソコンでの作業となるとある程度場所が限られてしまう。メールのチェックやチャットなどの処理なら、スマートフォンでも十分作業でき、しかも場所を選ばない。常にノートパソコンを持ち運ばずに済むため、外出時の負担も軽減される。
企業のスマートフォン導入率は、Gfkジャパンの調査によると60%に達している。また、Lookoutの調査によるとOS別の導入率はiOSが50%強、Androidが40%強、Windowsが2%となっている。1年前のデータのため、調査時はまだ普及の浅いWindows Mobileにとっては参考値程度になるが、セキュリティーやビジネスソフトとの融合などで有利なWindows Mobileではなく、一般に広く普及しているiOSやAndroid用には、数多くのアプリが提供されており、さまざまなサービスを積極的に活用し、生産性の向上を図ろうとしていることが伺える。
VAIOはPCだけでなく、スマホも作るメーカーへ
そんな中、PCメーカーとしてWindows PhoneとAndroidの両方に取り組んでいるのがVAIO株式会社だ。VAIOのスマホとしては、これまでビジネス用途をターゲットにしたWindows Mobile機「VAIO Phone Biz」の展開があり、多くの受注があった。しかし、やはり認知度の高さやアプリの普及規模/対応度を考えると、Android OS版の登場を待ちわびる声もあったはずだ。そこでこの4月に「VAIO Phone A」を発売した。
PCだけではなくスマホのメーカーとして、ますます企業にVAIOが受け入れられる機会が増えるのではないかと想像できる。
スマートフォンを導入する意義はなんだろうか?
移動時や外出先に、メールやチャットで手軽にコミュニケーションが取れるだけではない。モバイル通信はもちろん、カメラなど、様々なデバイスが一体化しているというメリットがある。
例えば、外回りが多い営業マンが、自社商品や現場の写真を撮影し、それをサイトにアップしたり、自社のスタッフに共有したい場合、これまでなら、カメラで撮影したものをPCに取り込んで更新する必要があった。
それを送る際、Wi-Fi環境があればいいが、ない場合はモバイルルーターなどが必要になった。設定なども慣れていない人には、なかなか面倒な作業ではないだろうか。データ共有や報告書の作成のためだけに、社に戻るというのも効率が悪い。
それが、スマートフォンなら1台で完結する。撮影したものを、すぐに送れるので、場所も選ばずスマートフォンだけで完結できる。スマートフォンを使っていれば当たり前のことではあるが、こういうちょっとしたことでも、作業効率が大幅に変わってくるのである。企業がスマートフォンを仕事で利用できるようになれば、データの簡便な共有が可能となり、スキマ時間の活用も有効になるだろう。
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