格安SIMの通話定額はお得? 楽天モバイルの時間無制限定額がスタートした今だから考える
2017年04月27日 12時00分更新
1年と少し前までは通話が大の苦手だった格安SIMが、通話も得意な格安SIMに変化している。
5分間通話定額の先駆けとなった楽天モバイルが、いよいよ時間無制限の通話定額サービスを開始。通話が多い人も格安SIMという時代になろうとしている。
そこで格安SIMの通話定額を現時点でまとめてみたほか、DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)機種を使った場合の通話の便利な活用法などを考えてみた。
楽天は月額2380円のプラスで時間無制限の通話定額
楽天モバイルが4月24日に発表し、提供を開始した通話定額サービスは「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」。楽天モバイルの通話対応SIMの契約者が申し込むことで利用できる。利用料は通常の通話SIMの料金に加えて月額2380円(税別)。
これまでの楽天の通話定額は1度に5分間までの通話が定額となる「楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル」で月額850円(税別)が提供されていた。5分を無制限にグレードアップすることに、さらにプラス1530円ということになる。
「プリフィックス方式」と呼ばれる方法で通話の割引や無料化を行なっているため、利用はこれまでどおり「楽天でんわ」アプリを使用するか、電話番号の頭に「003768」を付ける必要がある。
もし、頭に「003768」を付け忘れれば、30秒20円という高い通話料がかかる。着信履歴から発信をする際などで、使い方を誤ると頭に番号がつかなくなるため、定額のつもりで発信していたら30秒20円の通話料がかかっていたということにもなりかねない。誰でも確実に通話定額になるわけではない点には注意したい。
850円で10分まで通話定額にサービス強化した格安SIMもある
楽天モバイルが時間無制限の通話定額を実現したが、今年1月に発表された「OCN モバイル ONE」の通話定額は、850円のオプション料追加で10分までの通話が可能。5月からは「IIJmio」も同様に通話定額の制限時間が5分から10分へと倍増させる。
通話発信のほとんどが10分以内であり、10分を超えた部分の通話料が1530円未満、つまり30秒ごとに繰り上げた通話の合計時間が1時間17分前後までなら、楽天モバイルの定額オプションよりも、OCN モバイル ONEやIIJmio(5月開始)、そして6月開始予定の「NifMo」の通話定額のオプションのほうが安い計算になる。
とはいえ、親などとのややこしい会話をすれば、通話は30分程度になってしまうこともあるだろう。
そういった積み重ねで10分超えの通話が1時間以上になってしまう人もいるはず。IP電話やSNSの通話モードよりも遅延が少なく快適な通話ができるため、毎月、通話が多いことが見込まれるなら「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」も悪くない。
この連載の記事
-
第267回
スマホ
2万円切りで4G通信&実は通話も可なタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G」を使った -
第266回
スマホ
最新のiPhone 16が1年間はたった月3円!? まだある、安くiPhoneを使う方法 -
第265回
スマホ
2回線以上で安くなる、1人で複数回線持ちに適した格安SIMはどれ? -
第264回
スマホ
「月280円~」のHISモバイル新プランを契約して試した! 最安での利用は難しいが、月7GBで割安だ -
第263回
スマホ
SIMだけ契約がブーム!? スマホは買い換えずにSIMだけの乗り換えでトクする方法を考える -
第262回
スマホ
夏休みも後半! 8月のギガが足りないときに今すぐ解決する方法 -
第261回
スマホ
元祖携帯電話のモトローラ この夏に良コスパのスマホを多数リリースだが、筆者が買ったのはコレ -
第260回
スマホ
条件次第で“最安”をうたうLINEMOの新プラン「ベストプラン」って、実際どうなのか調べた -
第259回
スマホ
格安SIMでIPv6が使えると何かいいことがあるのか? -
第258回
スマホ
ミドルクラスでは防水対応はやや軽視の傾向!? 夏に便利な格安の防水スマホはどれ? -
第257回
スマホ
話題のガラケー風テンキー付き折りたたみスマホを使う かけ放題付き格安SIMとの相性は良し - この連載の一覧へ