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セブン&アイ通期決算、純利益39%減…オムニ7売上は14%増

2017年04月10日 09時31分更新

記事提供:通販通信

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 (株)セブン&アイ・ホールディングスが6日発表した2017年2月期連結決算は、売上高(営業収益)が前期比3.5%減の5兆8356億8900万円、営業利益が同3.5%増の3645億7300万円、純利益は同39.9%減の967億5000万円となった。

通販事業は営業損失150億円

 スーパーストア事業、百貨店事業、通販事業が減収だったことで全体の売上高が減少し、スーパーストア事業や百貨店事業の店舗閉鎖などの減損損失を計上したことで純利益が大きく減少した。

 プライベートブランド商品「セブンプレミアム」は、同14.9%増の1兆1500億円で、セブンプレミアムを含めたグループのオリジナル商品は同6.7%増の3兆2000億円となった。

 通信販売事業は、売上高が同12.3%減の1392億2600万円、営業損失は150億9700万円だった。営業損失は前期から損失が66億4500万円拡大した。(株)ニッセンホールディングスを昨年11月に完全子会社化し、構造改革を推進したが、好転する気配はまだ見られていない。

「omni7」売上は14.2%増の976億円

 オムニチャネル戦略では、「omni7(オムニ7)」の商品力を強化したほか、不特定多数にむけたECから、グループの店舗を利用する2200万人の顧客に特化したサービスを提供する戦略に方向転換した。各社共通のポイントプログラムなどが利用できるスマートフォンアプリの開発に着手し、18年春にサービスを開始する。共通ポイントプログラムは、昨年10月に資本提携したエイチ・ツー・オーリテイリング(株)の「Sポイント」と、セブン&アイグループの「nanako」の両ポイントサービスが連携したものになる。

 「omni7」を通じたグループのEC売上高は、前期比14.2%増の976億6000万円となった。グループのECサイトでは、「セブンネットショッピング」が同62.8%増の141億400万円、「セブンミール」が同15.5%増の266億7800万円、「イトーヨーカドー」が同391%増の26億6100万円、「ネットスーパー」が同3%増の447億3500万円、「アカチャンホンポ」が同14.7%減の56億1700万円、「そごう・西武」が同20.2%増の28億5100万円、「ロフト」が同279%増の5億9200万円となった。

 「アカチャンホンポ」以外は、全ECサイトが売上を拡大させた。「イトーヨーカドー」と「ロフト」が売上を急増させているが、これは「omni7」が2015年11月にオープンしたことから、16年2月期の売上高は15年11月~16年2月までの4カ月間が対象になっているため。

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