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少しでも低価格でハイスペックのゲーミングPCをと考えている人には魅力的

話題のRyzen 7の性能を分析! 「GALLERIA AG」の性能をチェック

2017年04月04日 09時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●八尋/ASCII

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「GALLERIA AG」

 AMDの「Ryzen 7」を搭載し、そのスペックだけでも高いポテンシャルが期待できるゲーミングPC「GALLERIA AG」。今回は、その実力を測るべく、3Dグラフィックスのレンダリングやゲーム操作の快適さについてベンチマークテストを行なってみた。

 「Ryzen 7」+「GeFORCE GTX 1080」を搭載するゲーミングPCは、どのくらい快適にゲームを遊ぶことができるのか? そのテスト結果を見てみよう。

CINEBENCHとPCMark 8でCPUと総合性能をチェック

 まずは3Dグラフィックのレンダリングなどのベンチマークテストが可能な「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。

OpenGLのテスト結果

CPUのテスト結果

 グラフィックスAPIのOpenGLは86.56ポイントという高い数値が出た。高い性能ではあるが、100ポイントには到達するのではないかと思っていただけに、少々ひょうし抜けだった。しかし、CPUの性能テストでは1505ポイントという数値をたたき出した。やはり「Ryzen 7」の性能が高いことはこの結果でも明らかだ。

 総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は、通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回はブラウジングやビデオチャットなどの通常作業のパフォーマンスを測る「Home」、3Dゲームや画像処理ソフトなどのパフォーマンスを測る「Creative」のチェックを実施した。

「Home」の結果

「Creative」の結果

 スコアは「Home」が4,737、「Creative」が7,737となった。「RUN DETAILS」のグラフを見てもわかる通り、トップクラスのスコアとなっている。

ゲーミング性能も問題なしだが、ゲームによって得手不得手があるかも

 ゲーミングPCとして気になるのは、やはり3D性能だろう。そこで、GPUのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。

Fire strikeの結果

Sky diverの結果

Time Spyの結果

 スコアは「Fire strike」が16,862、「Sky diver」が37,531、「Time Spy」が6,908となった。この結果もまた、これまで行なったベンチマークのスコアとしては高いスコアになっている。

 それではゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスをみていこう。ゲームのベンチマークではこれまでの結果を踏まえ、低品質での計測はなしとした。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマークでは、1920×1080の解像度で標準品質と最高品質で計測した。

1920×1080 標準品質 スコア17266

1920×1080 最高品質 スコア16934

 このベンチマークでは、標準品質と最高品質の負荷の差はそれほどないので、結果のスコアも大きな差は生まれなかった。スコアとしてはとても高いスコアになっている。

 高めのグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク。こちらも1920×1080の解像度で計測した。

1920×1080 標準品質 DirectX 11 スコア8602

1920×1080 最高品質 DirectX 11 スコア8275

 このベンチマークテストでも、標準品質と最高品質の差がほとんど見られなかった。最高品質でプレーしてもまったくストレスはないだろう。

 「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク。こちらも1920×1080の解像度、DirectX 11で計測した。

1920×1080 高品質 DirectX 11 スコア15807

1920×1080 最高品質 DirectX 11 スコア15342

 このベンチマークテストでも最高品質で「非常に快適」という結果となった。快適なプレーができるとされる7000点の倍以上のスコアが出ている。

 実際のゲームのベンチマークにおいては、「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」はこれまで行なったベンチマークの中でトップのスコアとほとんど変わらなかったが、「ドラゴンクエスト」や「ドラゴンズドグマオンライン」は今までと比較して少し低かった。もちろん、ゲームをする上ではまったく支障がなく、スムーズにプレーできるスコアなので、その点は問題ないが、ゲームによって得手不得手が多少あるのかも知れないと感じた。

 全体の感想としては、ゲーミングPCとしての性能は文句のつけようがないスペックのPCであり、ほかのCPUのPCと比べてもトップクラスだ。「GALLERIA AG」に搭載しているRyzen 7 1700Xは、シリーズの中では2番目のCPUにも関わらず、この実力というのが驚きだ。もちろんコストもその分買いやすくなっており、少しでも低価格で、ハイスペックのゲーミングPCをと考えている人には魅力的なマシンだろう。

試用機の主なスペック
機種名 GALLERIA AG
CPU AMD Ryzen 7 1700X
グラフィックス GeForce GTX 1080(8GB GDDR5X)
メモリー 8GB
ストレージ 500GB SSD、2TB HDD
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
インターフェース USB 3.0端子×8、USB 2.0端子×2、HDMI端子、DVI-D端子、DisplayPort、マイク入力/ヘッドフォン出力端子など
サイズ およそ幅207×奥行520.7×高さ450.2mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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