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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第73回

大容量の格安SIMでスマホ+自宅回線の組み合わせを考えてみた!

2017年03月30日 12時00分更新

文● 正田拓也

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 まもなく4月。準備万端で新生活の人も、いきなり転勤を命じられる人も、あとは自宅ネット回線のことなんてまったく忘れてたという人も、今すぐ加入できて自宅回線としても使える組み合わせを考えてみたい。

 大容量プランが充実してきて、自宅回線用途にも対応できるのが今の格安SIMなのだ。

 実際に自宅回線として格安SIMを使う方法は過去の連載でも取り上げているが、今回は一人暮らしを想定し、最新でクレードルに有線LANポートのあるモバイルルーターを使おうと思っている。

まずは毎月の使用量を確認! 多い人は別の選択肢を

 自宅の回線を格安SIMなど、容量制限のある回線に委ねることを検討する前に、まずすることがある。それは毎月の使用量の確認だ。

 月間の利用が20GBを超えるような使い方ではWiMAX 2+を検討したほうがよく、もっと多い場合は光回線への移行も検討したい。

 ただし、自宅回線を一日も絶やしたくなく、固定回線が通るまでの暫定回線として使うならアリだ。

 使用量は、Windows 10なら[Windowsの設定]→[ネットワークとインターネット]→[データ使用状況]で確認。過去30日間に使ったデータ量が表示される。

 使用量は使い方によってさまざまだが、オンラインストレージに写真を保存しているような人は、驚くほどの大容量になっているはずだ。また、LAN内の利用もカウントされているので、NASとだけ大量にやりとりしているなら、それも考慮しよう。

449.7MBはだいぶ少ないが、こんな数字ならまったく問題なし

449.7MBはだいぶ少ないが、こんな数字ならまったく問題なし

66.57GBと多い場合は格安SIMにはしないほうがいい。ただし、インターネット以外に、LAN内の通信(NASや、LANのChromecastやAirPlay対応機などストリーミングデバイス)への通信もカウントされるので、それを考慮して通信量を把握すべき

66.57GBと多い場合は格安SIMにはしないほうがいい。ただし、インターネット以外に、LAN内の通信(NASや、LANのChromecastやAirPlay対応機などストリーミングデバイス)への通信もカウントされるので、それを考慮して通信量を把握すべき

記事掲載当初、画像およびキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2017年4月3日)

 格安SIMの自宅回線は、一人暮らしで外出が多く、家でのPC利用はほどほどで、テレビのデジタル放送で投票をしたりといった、ヘビーに使わないけれどスマートフォンのテザリングでは代替できず、自宅回線は絶対に必要という人に向いている。

20GB程度の容量をシェアするプランが狙い目

 今回想定するのは、20GB程度の容量をスマートフォンとモバイルルーターでシェアするプランだ。それぞれに10GBずつ契約するよりも、例えば片方が多く使うようなことがあったとしても、無駄なく使い切れる。

 一人で利用するなら、片方の利用が多くなれば、もう片方の利用は少なくなる可能性があるため、合計の容量に変動は少ないからだ。

 それが可能な格安SIMはいくつかある。「BIGLOBE」「OCN モバイル ONE」「イオンモバイル」「DMM mobile」「エキサイトモバイル」などだ。追加のSIMを利用でき、容量をシェアして使うことができる。

月間20GBプランにおいて、モバイルルーター用のSIMを追加した場合にかかる月額費用

月間20GBプランにおいて、モバイルルーター用のSIMを追加した場合にかかる月額費用

 およそ音声通話1契約に対して0~500円くらいでデータSIMを追加できる。なかには、エキサイトモバイルやイオンモバイルのように、複数枚数のプランが別途用意されているものもある。

 また、上記の表にはないが、楽天モバイルは単月でシェアはできないもの、翌月繰越分を任意の楽天モバイル契約者とシェアするなどの仕組みもある。

 ちなみに、WiMAX 2+では、UQの契約で通信量の上限がないプランの場合、月額4732円(ユニバーサルサービス料、消費税込み)かかる。モバイルルーターの通信で月間20GBを軽く超えることが継続するようなら検討すべきだろう。

 ただし、その額はマンションタイプの光回線よりも高くなることもあるので、納期・工事日も勘案しながら光ファイバー回線も含めた広範囲に(WiMAX 2+なら外に持ちだして使えることも含めて)比較検討が必要だ。

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