コスパもスペックも侮れないBIOSTAR
BIOSTARって? という人も多いだろうが、実は創業自体はASUS(創業1989年)よりも前の1986年で、自作PCパーツの歴史を語る上では欠かせないマザーボードメーカーのひとつだったりする。
秋葉原のパーツショップでも見かけることが少なくなっていたが、昨年から国内正規代理店の株式会社アユートが、国内の取り扱いラインナップを増加。コストパフォーマンスのいいメインストリーム向けの「RACING」シリーズが店頭に登場している。
BIOSTARのSocket AM4マザーボードは、基板などにチェッカーフラッグがプリントされている「RACING」シリーズ6製品のうち4製品が国内で販売中。
「B350」チップセット搭載のローエンドモデルを除き、ヒートシンクや基板にマザーボードを彩るLEDを搭載しており、独自ソフトウェアの「VIVID LED」でカラーや発光パターンをカスタマイズ可能になっている。
また、デュアルBIOSや2基の5050 LEDピンヘッダー、豊富なUSB 3.1対応ポートを装備するといった特徴もある。
BIOSTARの「X370」搭載モデルは2製品
「X370」チップセットを搭載するBIOSTAR製Socket AM4マザーボードは「X370GT7/M200-240G」と「X370GT5/LED FAN」が販売中。
最上位モデルとなる「X370GT7/M200-240G」は、容量240GBのM.2 SSD(SATA3.0 6Gbps)や、独自のM.2ヒートシンクが付属するほか、SN比120dBのRealtek製最新高音質オーディオチップ「ALC1220」を採用し、192kHz/24bitを出力できる「Hi-Fi Sound」の対応がうたわれているのが特徴だ。
そのうえ、4K/60pをサポートするHDMI 2.0出力端子を装備。現状、GPUを内蔵する第7世代APU Aシリーズは未発売だが、APUから「Ryzen」へのアップグレードも視野に入れた仕様になっている。
実売価格は3万3000円前後になるが、1万円程度のSATA3.0 6Gbps 240GB M.2 SSDが付属していることを踏まえると、コストパフォーマンスは悪くない。ただ、「Ryzen」&NVMe SSDを考えているユーザー向けに、M.2 SSDが付属しないモデルも欲しいところだ。
「X370GT7/M200-240G」スペック表(※Ryzen CPU搭載時) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
フォームファクター | ATX | |||||
チップセット | AMD X370 | |||||
メモリー | DDR4-2667対応×4、最大64GB | |||||
拡張スロット | PCI Express (Gen3) x16×2(x16または、x8×2動作)、PCI Express (Gen2) x16×1(x4動作)、PCI Express (Gen2) x1×3 | |||||
マルチGPU | AMD CrossFireX | |||||
ストレージ | M.2×1(PCI Express Gen3 x4/SATA3.0 6Gbps)、SATA3.0 6Gbps×6 | |||||
インターフェース | DVI×1、HDMI×1、DisplayPort×1、USB 3.1 Gen2×2(Type A×1、Type C×1)、USB 3.1 Gen1×6(背面×4、ヘッダピン×2)、USB 2.0×2(ヘッダピン)、PS/2×1 | |||||
ネットワーク | ギガビットLAN(Realtek RTL8118AS) | |||||
サウンド | 8ch HD Audio(Realtek ALC1220) | |||||
価格 | 3万3000円前後 |
この連載の記事
-
第5回
sponsored
絶好調なRyzen! マザーはどれを買う?【MSI編】 -
第4回
マザーボード
絶好調なRyzen! マザーはどれを買う?【GIGABYTE編】 -
第2回
マザーボード
絶好調なRyzen! マザーはどれを買う?【ASUS編】 -
第1回
デジタル
絶好調なRyzen! マザーはどれを買う?【ASRock編】 -
ケース
Socket AM4マザーボード大全 - この連載の一覧へ