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共感度MAX!JAWS DAYS 2017レポート 第4回

理想の働きがいとワークスタイルを実現するエコシステムとコミュニティ

AWSマフィアが語るAWS愛、転職、働き方、そしてチャレンジ

2017年03月27日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●JAWS-UG写真班(中井勘介、金春利幸、加我 貴志、平野文雄)

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ソラコムの今井さんは「物理的なモノ」の世界でチャレンジ中

 今井さんの転職動機はやっぱり固有名詞で、今度は「Kenta Yasukawa」だ。AWSJからHortonWorksへの転職、さらにHortonWorksからソラコムへの転職のいずれも、AWSJ時代の同僚の声掛けは大きかった。「AWSJからHortonWorksに移ったのも、ビッグデータをいっしょにやっていたイファンの影響が大きかった。その後、ソラコムに移ったのも、いっしょに働いていて楽しかった憲や健太から声をかけてもらったから。しかも、ソラコムから誘われているという話をしたら、『嫁ブロック』ならぬ『嫁プッシュ』がすごかったので、迷わずジョインできました」と語る。これを聞いた吉田さんは「昔働いていた仲間に継続的に声をかけておくと、転職しやすくなるのかも」とコメントする。

ソラコムで初めてのソリューションアーキテクトとなった今井雄太さんはルパン役

 今井さんが担当しているソリューションアーキテクトは、ソラコムで1人目となる役割。「お客様が増えてきたこともあるので、開発と営業だけでは回らなくなってきた。お客様のところに行って案件をクローズさせるだけではなく、さまざまな要望を吸い上げて、開発チームにフィードバックしている」(今井さん)。

 とはいえ、今井さんは、もともとWeb系の開発やビッグデータなどを手がけていたため、物理的なモノを対象とするIoTの領域はソラコムで初挑戦。「お客様はSIMを挿したデバイスをビジネスでお使いになるので、量産するにはどうしたらよいか、全国に配布したデバイスをどのように保守していくのかなど、テクノロジーという観点とは異なる物理側のチャレンジがある」と今井さんは語る。IoTプラットフォームを提供する立場で、200社近いSPS(Soracom Partner Space)と呼ばれるパートナーといっしょにユーザーの案件に役立つソリューションの形を考えるのが、今井さんのタスクというわけだ。

 上原さんにソラコムでのチャレンジについて聞かれた今井さん。「モノなので、やはり技適。まあ、日本だけで技適をとること自体はそれほど大変ではないけど、世界中の国でそれぞれ技適がある。だから、日本のお客さんがタイとインドネシア、シンガポールで使いたいといった場合、この国だけ技適が通ってないとか、3Gの電波がほとんど通ってないみたいな場合は苦労している」と語る。

 AWSとソラコムの関係について聞かれた今井さんは、社内でデプロイを容易にするElastic BeanStalkが多用されていることを披露した。「昔は利用できる言語が少なかったけど、今ではDockerで利用できるし、可搬性が高い言語で利用するとElastic BeanStalkはすごく使いやすくなっている」と再評価されている現状だという。また、プロダクトの運用に関しては基本オートスケーリング前提で、Slackに通知されたオートスケールの結果が妥当だったかをチームで検証しながら進めているという。

コミュニティに関わると、仕事探しや転職が円滑に

 続いてJAWS-UGとの関わり合いについて。フリーランス時代、インフラを勉強しようとJAWS-UGに参加した佐々木さんは、「わらしべ長者」ならぬ、「コミュニティ長者」として、さまざまなメリットが芋づる式に得られたようだ。「フリーランスの最初の頃は仕事がなさすぎて、アニメとゲームにやたら詳しくなったくらい(笑)。でも、JAWS-UGに参加するようになって、お仕事もコミュニティ経由でいただけるようになった。そのうち自身で登壇するようになると、自分で営業しなくて済むくらいお仕事がくるようになった」(佐々木さん)。

 JAWS-UGのつながりは、転職の際にも威力を発揮したという。「今回の転職も基本的には声をかけていただいた会社の中から、一番マッチしたところに行けたので、コミュニティに関わったことは、私にとってはすごくプラスになっています」と佐々木さんは振り返る。吉田さんも「登壇したり、ブログを書くことで、外から見てどんな仕事ができるか見えやすくなりますよね」とLT募集中のJAWS-UG横浜を宣伝すると、「LTでもいいので、人前で話すのは絶対にやったほうがいい」と佐々木さんは応じる。

 AWSの中の人、ソラコムの中の人として関わってきた今井さんにとっても、コミュニティはエキサイティングな場所。「新しいサービスが出ると、みなさんが光の速さで『作ってみた』をやってくれるし、最近はどんどん高度化している。すごくありがたいこと」と語る。上原さんも「サービスを使ってくれる人の生の声を聞けるすばらしい場所です。仕事につながる場合も多いし、登壇で聞けなかったことを直接聞くチャンスもあるので、みなさんにもコミュニティを活かしてもらいたいです」と語る。

 自身のやりがいや理想のワークスタイルを探し続けるAWSマフィアたち達の本音が垣間見えた1時間。セッションを通して、彼らが新しいチャレンジを続けられるのも、AWSのエコシステムとユーザーコミュニティがあったからこそだというのが理解できた。働き方も自己実現のやり方も、今までのIT業界と異なる形に脱皮しつつあるクラウド界隈のリアルを実感できた興味深いセッションは、JAWS-UG名物としてぜひ今後も続けてほしいところだ。

セッション終了後には銭形のとっつあんといっしょにフォトセッション

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