このページの本文へ

共感度MAX!JAWS DAYS 2017レポート 第4回

理想の働きがいとワークスタイルを実現するエコシステムとコミュニティ

AWSマフィアが語るAWS愛、転職、働き方、そしてチャレンジ

2017年03月27日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●JAWS-UG写真班(中井勘介、金春利幸、加我 貴志、平野文雄)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

佐々木さんが選んだのはリモートワークの人にハンディがない会社

 フリーランスからサーバーワークスでの会社勤務に復帰した佐々木さんが重視したのは「リモートワーク」だった。大手SIer、コンサルティング会社を経て、7年前にフリーランスの道を選択したのも、リモートワークの可否がポイント。「当時はリモートワークできる会社がほとんどなく、フリーランスという道を選ばざるを得なかった。でも、今は多くの会社でリモートワークができるようになってきたので、(会社勤めへの)復帰を考えた」と佐々木さんは語る。

リモートワークの「質」にこだわる佐々木きはるさんはもちろん不二子役

 佐々木さんも、単にリモートワークができるだけではなく、リモートワークに対して前向きであることは条件として重視した。「フリーランスの時もリモートワークで対応したことがあったのですが、やっぱりフェイスツーフェイスの打ち合わせがあって、リモートワークの人にはあとから共有するといった形で、リモートワークの人が不利になる会社は多かった」と佐々木さんは指摘する。

 その点、サーバーワークスでユニークなのは、リモートワークの人たちが不利にならない点だという。客先に出向く仕事ではなく、子育て中でもある佐々木さんが出社するのは週に1日くらいだが、「たとえ全員出社していても、会議はHangoutでやる。リモートワーク前提になっているので、不利にならない」と佐々木さんは語る。参加者は3人ともリモートワークが可能で、クラウド界隈ではすでに常識になりつつなることがわかった。

フリーランス時代に得られなかった「自社プロダクトへのこだわり」

 佐々木さんがもう1つ重視したのは、「自社プロダクトの開発」だ。「フリーランスのときは、さまざまなWeb系の仕事をやらせていただいたのですが、やっぱり部外者なんですよね。だから、会社の中の人になって、プロダクトを成長させていきたいという思いがありました」(佐々木さん)という。リモートワークが可能で、自社プロダクトに関われるという条件で職探しをしていたときに、声をかけてくれたのがサーバーワークスの大石社長。「ほかからも声はかけていただいていたのですが、考えてみれば大石さんは2年前くらいからずっと誘ってもらっていた。口説かれた感じですかね(笑)」(佐々木さん)。

自社プロダクトの成長という新しいテーマについて語る佐々木さんと、拝聴する次元とルパン

 現在、佐々木さんが所属しているのは、「Cloud Automator」をはじめとしたサーバーワークスの自社プロダクトの開発チーム。現状はSIビジネスがメインで、プロダクトはこれからという状態だが、「まだ入って1ヶ月だけど、プロダクトも、チームも、成熟していない印象。逆に伸びしろがあるので、新入り同士のパワーで盛り上げていきたい」(佐々木さん)という。

 佐々木さんが会社に復帰して感じたのは、プロダクトとの関わり方の違い。「フリーランスの時は、あくまで助っ人という感じだったので、技術面を尖らせることを重視していた。でも、中の人になった今はプロダクトを育てていくという視点を持たないと行けないことに気がついた。単に機能を追加するだけの開発をしていても、自分自身も伸びないし、プロダクトを愛する気持ちがないとダメ」(佐々木さん)とのことで、プロダクトマネジメントの視点で開発だけではなく、営業やマーケティングと連携する体制を作っていきたいという。

 興味ある技術に関して、フロントエンド歴の長い佐々木さんは、「世間的にはReactなんでしょうけど、私としてはAngularやVueが気に入っている」と回答。とはいえ、現在担当しているCloud Automatorは基本的にRuby on Railsベースで、ユーザー側がRailsとReact、ステート管理でSWF(Simple Workflow)とOpsWorksで構成されているという。「SWF自体ユーザーが少なく、StepFunctionsの登場で存在が危ぶまれている(笑)。開発者視点だと、バックエンドはだいぶ複雑なことをしているので、ちょっとつらい」と指摘する。次々と新しいサービスが投入される中、どういったアーキテクチャでプロダクトを組みあげていくかも、今後の課題となりそうだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事