3月12日から大阪府立体育会館にて3月場所が開幕します。個人的には先場所で見事優勝し、横綱に昇進した稀勢の里関の活躍が気になるところです。普段はあまり相撲に興味がなくても、19年ぶりの日本人横綱の取り組みはチェックしたいという人もいるのではないでしょうか。本来は会場に足を運ぶのがベストなのですが、相撲観戦といったらやはりNHKの「大相撲中継」です。解説の北の富士勝昭さんと舞の海秀平さんの掛け合い、取組を詳細に伝えてくれる見事なカメラワークはさすが国営放送のなせる技といえます。
ですが、普通に働いていたら夕方の18時に放送が終了する大相撲中継を観ることはほぼないですよね。そこで、スマホで手軽に相撲の取組を確認できる、日本相撲協会公式アプリ「大相撲」を紹介します。
アプリでは、幕内全取組の勝敗をほぼリアルタイムで閲覧できます。無料会員は1日1動画しか視聴できませんが、タニマチ(有料会員)になれば無制限で全取組の視聴も可能です。平成22年5月場所からの幕内取組もアーカイブしており、ちょっとした時間に気になる取組を動画で視聴といったこともできるでしょう。
筆者はこのアプリをサービス開始から利用していたのですが、当初の動画は立ち合いからすぐに始まってしまう味気ないコンテンツでした。しかし、最近は仕切りの場面も含めて動画に収めてくれているので、立ち会いまでの緊張感を味わうことができます。
番付表は幕内から序ノ口まで用意しており、気になる力士をタップすると力士名鑑が表示され、出身地や身長/体重、生涯戦績などをひと目で確認できます。相撲好きの人と会話していて、あの力士って出身どこだっけ? 今年で何歳なんだろう? なんて話題になったときに便利です。
星取表や取組表はタイムリーに更新され、取組を選択することで動画を視聴できます。星取り一覧から気になる力士の場所中の取組を一気に振り返ることも可能です。
スマホらしくごひいき力士のお知らせ機能もあり、登録した力士、部屋、出身地の取組結果をプッシュ通知で確認できます。タニマチ(有料会員)になると力士を20人登録可能です。仕事が忙しくて中継や相撲情報を入手できないときには便利です。しかし、好きな力士の勝ち越しがかかった取組の日などに無慈悲に負けを知らせる通知が来ると、仕事のやる気がガクッと下がっちゃうのでこの機能は一長一短だと思います。
有料会員は月額制ですが、大相撲の本場所は奇数月にしかありません。偶数月は特集ムービーが用意されているんですが、結構損に感じます。筆者は本場所が始まるごとに有料会員の入退会を繰り返しています。せめて、12ヵ月間のお得なシーズンパスなどを用意してほしいところ。
また、動画機能に要望があるとすれば、十両以下の取組も配信してほしいです。個人的には、降格してしまった安美錦や話題の小兵力士の宇良関などの取組を視聴したかったので(宇良関は3月場所から幕内ですけど)。
少々不満な点もありましたけど、実はこのアプリは両国国技館で相撲を観戦する際にも非常に便利なんです。丸1日かけて国技館では取組が実施されるので、観戦席から離れて食事に行ったり、会場入りする力士の出待ちなどして時間を潰すわけです。ついつい、土俵入りや十両の気になる取組を見逃してしまうことがあります。しかし、アプリの取組表はほぼリアルタイムで更新されるので、そろそろ幕下の取組が終わって十両だから席に戻ろうなどと計画がたてられます。
観戦中もアプリから1日ごとの取組結果や過去の対戦成績がわかるので、新聞や会場で配られる取組表よりも情報がまとまっているうえに、スマホなので片手で確認できます。普段は中継や現場で観戦するからアプリで動画を見る必要はないという方も相撲情報を手軽に入手できるのでこのアプリのダウンロードをおすすめします。
なお、大相撲アプリでは特集ムービー「稀勢の里-横綱への道-」を3月31日まで公開しています。荻原として上がった初土俵。貴乃花に次ぐ年少入幕記録を達成し「稀勢の里」として手にした初入幕での初白星。稀な勢いはどこへ行ったのか……、「優勝に準ずる成績」を出し続けていた平成28年。7度目の綱取りでようやく優勝&昇進を果たして、明治神宮での土俵入りする様子までをチェックできます。
日本相撲協会公式アプリ「大相撲」
対応OS:iOS 8.0 以降、Android 4.0.3以上
無料会員:1日1動画 無料配信
月額有料会員:Google Playは525円、App Storeは600円
ダウンロード:Google Play、App Store
またアプリの機能がフルに使えるタニマチ(有料会員)が3月1日から4月30日までの期間で、初月無料キャンペーンを実施しています。この機会にぜひ大相撲アプリで3月場所を観戦しましょう!
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