雷神さまは低価格なバッテリー番長か?
ハイスペックなスマホに人気が集まる一方で、メールやLINE、たまに撮影、たまにSNSといった用途、もしくは電話が中心の場合はエントリーモデルやミドルクラスのスマホが選ばれている。そこそこのスペックで低価格と、コスパもいい。スペックなどにこだわらない人にはうれしい端末だが、バッテリー容量はどうしたって気になる。すぐに電池がなくなってしまうようでは使い物にならない。
価格は抑えめでスペックも悪くなく、さらにバッテリーが長持ちするSIMフリースマホはないものかと探したところ、最適の端末が見つかった。ということで、今回レビューするのはFREETELの「RAIJIN」。5000mAhのバッテリーを搭載しつつ、2万9800円(税別)という低価格がウリのモデルだ。
バッテリーが大きいので分厚い
RAIJINは、5.5型ディスプレー(1080×1920ドット)と、最近ではすっかりスタンダードになったサイズのスマホだ。本体は76×153×8.7mmと、厚みについてはバッテリー容量が5000mAhであるぶん、他の端末に比べると分厚くなっている。重量も約183gなのでバッテリー容量ぶんだけ重い。背面の末端部がわずかに丸みを帯びており、ラウンドフォルムとフルフラットの中間のようなデザインになっているが、このおかげで厚みがあるわりに持ちやすくなっている。
背面には1600万画素のアウトカメラとサブマイク、LEDライト、指紋センサーがある。指紋センサーの応答性は良好。認証からロック解除の速度はやや遅く感じたが、実用性は問題ナシ。また精度もよく、レビュー期間内において、認証ミスはなかった。またアンロックに重点を置いているのか、指紋センサーをタッチでシャッターを切るといった機能はない。ただFREETELの端末は、アップデートのたびに機能強化が行なわれることが多いので、今後のアップデート次第だろう。
スペックはSoCにMT6750T(オクタコア)、メモリー4GB、内蔵ストレージ64GB、さらにDSDS対応と、価格帯からすると、メモリーとストレージ容量が魅力的。microSDXCは128GBまでの対応となるが、ローカル保存の音楽や動画、写真が大量にあるのでなければ、microSDカードは必要ない容量だ。
対応バンドは下記表を参照してもらうとして、GPSを見ると、GPS(A-GPS対応)とGLONASSに加えて、QZSSにも対応している。準天頂衛星みちびきによって、早い応答性と精度の高い位置測定を期待できるため、地図やGPSを使用するアプリ、サービス、機能が多いのであれば、この点もメリットになる。
| FREETEL「SAMURAI RAIJIN(雷神)」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 5.5型IPS液晶 |
| 画面解像度 | 1080×1920ドット |
| サイズ | 76×153×8.7mm |
| 重量 | 約183g |
| CPU | MediaTek MT6750T 1.5GHz+1GHz(オクタコア) |
| メモリー | 4GB |
| ストレージ | 64GB |
| 外部ストレージ | microSDXC(最大128GB) |
| 対応ネットワーク | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/28B W-CDMA:1/5/6/8/19 4バンドGSM |
| DSDS(4G+3G) | ○ |
| CA対応 | ○(2CC CA) |
| OS | Android 7.0 |
| カメラ画素数 | リア:16メガ(F値2.0) /イン:8メガ(F値2.0) |
| バッテリー容量 | 5000mAh |
| 指紋センサー | ○ |
| SIM形状 | micro+nanoSIM |
| USB端子 | Type-C |
| カラバリ | シルバー、マットブラック、マットネイビー |
| 価格(税抜) | 2万9800円 |

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