「ガレリア GKF1060GF」には、インテルの第7世代CPU「Kaby Lake」に加え、NVIDIAの最新GPU「GeForce GTX 1060」が搭載されていて性能の期待値が高い。
「Kaby Lake」にはいくつものスペックが用意されているが、搭載されている「Core i7-7700HQ」はミドルレンジのCPUだ。ミドルレンジといっても性能において遜色はなく、一般的な使用なら実用性は十分といえる。ギリギリの性能を求めるならノートマシンでなくデスクトップマシンを選ぶべきで敢えてノートマシンで持ち運べることも可能な点を考慮すれば排熱や発熱量を考えてもベストな選択といえる。
GPUの「GeForce GTX 1060」は名称だけならデスクトップ用のGPUと同じだがモバイル用のGPUだ。デスクトップ用の1060に比べれば性能が若干落ちるのは仕方ないがビデオメモリーは6GB積まれているのでそれほど大きな差はでないだろう。
そんな最新スペックを搭載する「GKF1060GF」の実力を測るべくベンチマークソフトを使って計測した。
今回用意したのは定番のベンチマークソフト「3DMark」と「PCMark」の2つで計測してみた。
3DMarkによるパフォーマンスチェック
3D性能を計測するベンチマークテストといえば「3DMark」は定番中の定番だが汎用性のある「3DMark」とDirectX11専用の「3DMark11」がある。共にシェアウェアだが基本的な計測は無料版のままでも計測可能だ。
「3DMark」の起動時にトップ画面に表示されるDirectX 12に対応した「Time Spy」とDirectX 11に対応している「Fire Strike」を利用してみた。
TimeSpyのスコアはトータルで3683、GPUが3618、CPUが4104。FireStrikeのスコアは9921。実は数値だけみてもどれくらいの性能なのかがわからないのだが、「COMPARE RESULT ONLINE」のボタンを押すとウェブページに切り替わり、ほかの一般的なPCと比較したグラフが表示される。結果としてはノートPCとしてはかなりの好結果といえるだろう。
「3DMark11」のほうも無料で計測可能な「Performance」を利用してみた。
スコアは12542。こちらは「View Result at 3DMark.com」のボタンを押すとウェブページに飛ぶので、そこでグラフでの確認が可能だ。4K Gaming PCよりは落ちるものの、ノートPCながらもGaming PCよりも若干だが上になっているのは喜ばしいことだろう。「3DMark」のテスト結果でも同様だがHTCVive/OculusRiftの動作スペックよりも高い数値が出ているのでVRゲームで遊ぶのも問題ない。
PCMark8によるパフォーマンスチェック
「PCMark8」はパソコンの総合的な性能を計測するツールだ。シェアウェアだが無料でも利用可能な「Home」と「Creative」の項目で計測してみた。
Homeのスコアは3757、Creativeのスコアは4947。数値だけでは何とも言えないがノートPCとしてはかなり良いスコアが出ている。PCMark8ではベンチマーク中のCPU/GPUの温度やCPUクロック等を始め、細かく動作のチェックが行なえる。とはいっても、普通にPCを使って性能をチェックするだけならスコアが参照できさえすれば問題はない。
ウェブでスコアを比較しているサイトも多く、ほかのPCのレビュー記事等でもスコアが出ていることが多いので参考になるだろう。
「ガレリア GKF1060GF」はゲーム用ノートPCとしてはかなり高性能なことがわかる。最新のCPUとGPUを採用しているのだから当然といえば当然だが、数値で出てくると安心できるものがある。3DMarkのテスト結果では、ほかの一般的なPCの数値との比較ができ、「ガレリア GKF1060GF」はHTC ViveやOculus Riftの必要スペックを満たしているのが確認できる。数値としてはギリ上回っているといった感じではあるがこれならVR系のゲームで遊ぶのも問題は無さそうだ。