ユーザーコミュニティ「kintone Café」活動レポート 第5回
参加者の敷居を下げる「女子会」という魔法の言葉
初心者・非ITでも気軽に参加できる「kintone Café 関東女子会」始動
2017年01月31日 07時00分更新
サイボウズのkintoneは、IT知識のないユーザーでも簡単に使えるように作られたもの。実際の導入先でも総務部の女子社員がアプリを作っていたりすることは多いようだ。それなのに、kintoneユーザーが集まるkintone Caféに女性の姿は少ない。日本語で喋ってると思えない。ガチすぎるエンジニアトークについていけない。前提となっている知識レベルが高すぎる……。いろいろなハードルを感じて敬遠されているらしい。そんな雰囲気を打破して、女子同士で気軽にkintoneの話で盛り上がれる場を作ろうと、kintone Café 関東女子会が始動したのでさっそく取材してきた。
女子を待っていたのは、お茶とお菓子とkintone
Kintone Caféはkintoneのユーザー会で、全国に30以上の地方支部が活動している。そこに新たに加わったのが、今回取材したkintone Café 関東女子会だ。2016年1月、サイボウズ東京オフィスの一角で、第1回kintone Café 関東女子会が開催されると聞き、さっそく駆けつけた。
当日集まった参加者は8名。運営メンバーを含めて十数名という、地方支部の勉強会と同じくらいのこじんまりした規模での集まりだ。テーブルにはジュースやお菓子が並べられている。ふわふわ食感のマドレーヌや、甘いんだけどサクサク食感で軽く食べられるサブレ、ポテトチップやポップコーンも小洒落たパッケージから取り出されたもの。おっさんたちの勉強会で並ぶようなつまみ類とは大違いだ。
運営メンバーの自己紹介の後、アプレッソの對馬 陽子さんkintone Caféについて紹介してから、サイボウズの李 智恩さんにバトンタッチ。李さんは「15分でわかる、kintone」と題して、kintoneの基本的な機能について紹介した。
「よく聞かれるので最初に、サイボウズOfficeとkintoneの違いについて紹介します。サイボウズOfficeは情報共有のためのグループウェアで、スケジュールを軸にコミュニケーションをとるためのツールです。Kintoneはアプリを作るためのプラットフォームで、データベースが軸になっています。フォームの自由度が高いのもkintoneの特長です」(李さん)
kintoneの3要素としてデータベース、プロセス管理、コミュニケーションを挙げ、李さんはそれぞれの機能についてごく簡単に紹介していった。その上で、Excelで作られた顧客リストを読み込んでアプリをその場で作るデモンストレーションを実施。たった15分の紹介でここまでできてしまうということだけでも、kintoneの手軽さ、自由度の高さがわかる。
李さんのプレゼンは15分でkintoneのイロハの“イ”を紹介したものだが、参加者はテーブルのお菓子にもほとんど手をつけず、真剣に聞き入っていた。甘いものに目がない筆者は、メモを取りつつマドレーヌやポップコーンをおいしくいただいていたのだけれど。
続くプレゼンターはアプレッソの對馬 陽子さん。kintoneの具体的な活用方法を紹介するため、自社での使われ方を紹介してくれた。對馬さんが働くアプレッソは「DataSpider」というEAI製品を扱っており、頻繁にハンズオンセミナーを実施している。その講師をアウトソースしており、社外の講師との情報共有にkintoneを使っているとのこと。
「専用のスペースを作り、そこに講師の方を招待して情報共有に使っています。共有しているのは受講者情報情報、毎月更新される製品説明資料、そして講師や受講者情報の環境情報など。どんどん変わるハンズオンのための環境も共有できるので、とても便利です」(對馬さん)
ここで軽く休憩を挟んだ。やっと、参加者の手がお菓子に伸び始めた。せっかくおいしいものが目の前に並んでいるのだから、食べちゃおうよ!(編集部注:少しは我慢しろ)
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