CES 2017レポート

前夜祭から攻めるレノボ!X1ファミリー、新ゲーミングブランドが一挙実機展示

文●イトー/Tamotsu Ito

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 レノボはアメリカ・ラスベガスで開催されるCES 2017の前夜祭的除幕イベント「CES Unveiled」にて、発表したばかりの新製品群を一挙に展示した。会期中には別途カンファレンスやプライベートブースでの展示も用意されているが、先だって写真を中心に製品紹介。

ThinkPad X1 Carbonにシルバーカラーが登場

 これまでのブランドイメージカラーのブラックに加えて、新たにシルバーを追加。第7世代インテルCoreプロセッサ搭載、メモリー最大16GB 、上位モデルで2560x1440ドットの14インチIPS液晶、重量は1.12kg。厚さは15.95mm。過去最も薄く、最も軽いX1 Carbonをうたう。側面にはThunderbolt 3×2と、USB 3.0×2、HDMI、有線LANなどを搭載。アメリカではLTE内蔵モデルが用意される。
 強い照明の真下にあったためかなり光って見えるが、本体のシルバー色は、マグネシウム系のノートPCに見られるあの質感のシルバー。赤いトラックポイントとThinkPadロゴとの組み合わせが新鮮だった。アメリカでは最小構成1349ドルから、2017年2月よりデリバリーされる。

兄弟機に見えてかなり違うThinkPad X1 Yoga

 X1 Carbonの兄弟機ともいえるX1 Yoga。こちらもブラックとシルバーの本体色が用意される。CPUは同様に第7世代コアプロセッサ、メモリーも最大16GBだが、ディスプレイにタッチ対応の14インチWQHD有機EL(2560x1440ドット)モデルも選択できる。またインターフェイスも少し異なり、Thunderubolt 3はCarbonと同じ×2だが、USB 3.0は×3になる。重量は有機ELモデルが最軽量で1.36kg、液晶モデルは1.42kg。ただし、バッテリー駆動は液晶モデルの最大16時間に対して、有機ELモデルは10.5時間。価格は最小構成1499ドルから、2017年2月より出荷。

キーボードが外れるタブレット機「ThinkPad Tablet」

 X1ファミリーのタブレット着脱モデルも新世代に。ディスプレイは12インチの2150×1440ドットのIPS液晶搭載。タブレット単体時で767g、キーボードを付けても1.07kgと軽量ながら、バッテリー駆動時間は10時間を確保。CPUは第7世代コアプロセッサ、メモリーは最大16GB。最小構成は949ドルから、2017年3月より出荷開始。

新ゲーミングブランド「Lenovo Legion」
GTX 1060搭載ゲーミングノート

 レノボが新しく立ち上げたゲーミングブランドの上位機種「Lenovo Legion Y720」を展示。見た目からして、エイリアンウェアに真っ向勝負を挑むマシンだ。CPUは第7世代Core i7-7700HQもしくはi5-7300HQ、GPUにVR readyのNVIDIA GTX 1060搭載、15.6インチのディスプレイは最大で4K(3840×2160ドット)が選択できる。価格は1399.99ドルから、2017年4月発売予定。

注目のThunderbolt3 Dock、USB-C Dockも展示

 USB-C対応機種に合わせて、ポート拡張周辺機器の実機も展示。Thunderbolt 3 DockとUSB-C Dockだ。USB-C DockにはHDMIがないなどポート構成に差があるが、最大の違いは、Thunderbolt 3 Dockでは4K/60Hz表示がサポートされること。Thunderbolt 3 Dockは2017年2月発売予定。USB-C Dockは2017年1月発売予定。

キーボード面がタッチパッドにもなるミニキーボード

 ミニキーボード好きな人に朗報。これは良い選択肢になるかも? 「Lenovo 500 Multimedia Controller」は手のひらサイズの無線キーボード。PCとはUSBドングルで接続する。キーボード全面をタッチパッド代わりに使えるようにしたことで、ミニキーボードにしばしばある「カーソルが動かし辛い」という問題を解決。 実機を使ってみたところ、タッチパッドモード(といっても切り替えはなく、キーボード面を撫でるようにスワイプするとカーソルが動く)の操作は特にひっかかりやパームリジェクションの誤反応はなくスムーズで実用性は高そうだった。2017年3月発売予定、価格は54.99ドル。