一般、PC用のゲームでは、PCに高いスペックが求められる。ましてや3Dグラフィックスを多用するようなゲームでは、その処理のために高性能なCPUやGPUを搭載したPCで遊びたい。しかし、普段からそのようなゲームで遊んでいるヘビーユーザーならともかく、CPUやGPUの種類や性能の違いがよくわからないという人も多いのではないだろうか。
今回紹介する「GALLERIA Gamemaster GI」は、そうしたことを考えなくても、買ったそのままのスペックで、PCゲームが快適に動作する「GALLERIA Gamemaster」シリーズのハイエンド機だ。しかもあらかじめ実機で稼働することを確認済みのゲームが40タイトル以上もあり、それらのゲームについては動作サポートも行なってもらえるので、まさにゲームをするためのPCと言えるだろう。
CPUにはインテル Core i7-6700(3.40GHz)を搭載し、ビデオカードにはNVIDIA GeForce GTX1080 8GB(PCI Express3.0)を採用と、現在ではほぼ最強クラスのスペックのPCである、この「GALLERIA Gamemaster GI」について紹介しよう。
筐体はスリム型ケースで、本体サイズは幅105mm×奥行き350mm×高さ382mmと、このスペックのPCにしてはとてもコンパクトにまとめられている。この大きさと厚みなら、机の上のスペースをあまり取らなくて済むのがいい。ただし、筐体がスリムな分、不安定な感じは否めないが、転倒防止のための台座が付属してくるので心配はいらない。また、本機は横置きにもできるので、安定感を求めるなら横置きにすることもできる。
USBポートは前面にUSB 3.0が2基、背面にUSB 3.0が2基と2.0が4基、合計8基のポートがあり、拡張性も十分。速度的に背面のUSB 2.0ではなく3.0がもう少し欲しいところではあるが、4基あれば、通常接続する機器の数の上で困ることはほとんどないだろう。
ストレージはSSD 480GBに加え、SATA III接続の3TB HDDが標準装備。拡張スロットや拡張ベイの空きが少ないので、さらに追加する場合は外付けのHDDなどを追加することになるが、これだけの容量があれば当分困ることはないだろう。
メモリーにはあらかじめDDR4 SDRAM 8GB×2の16GBが搭載されているのはうれしいところ。最大で32GBまで積むことが可能だ。また、光学ドライブはDVDのスーパーマルチドライブを搭載している。
また、USB接続のキーボード(GALLERIA Gaming Keyboard)とレーザーマウス(USB接続)が付属している。
「GALLERIA Gamemaster GI」の基本構成は次の通りだ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | GALLERIA Gamemaster GI |
CPU | インテル Core i7-6700(3.40GHz、ターボブースト時は4.0GHz) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX1080 8GB |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 480GB SSD+3TB HDD |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
インターフェース | USB 3.0端子×4、USB 2.0端子×4、DVI出力端子、DisplayPort×3、HDMI出力端子、マイク端子、ライン入力、ライン出力、PS/2端子、SDカードスロット、有線LAN端子 |
電源 | 600W静音電源 |
サイズ/重量 | およそ幅105×奥行き350×高さ382mm/約7.2kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
ゲーミングPCといえば筐体内の熱をどのように処理するかが大きな問題だが、「GALLERIA Gamemaster GI」では通気口を大胆に配置し、熱による不安定な稼働を抑える設計となっている。次回は、空気の流れを考慮したケース内部などについて解説する。また、サポートゲームや、そのサポート体制についても触れる予定だ。