新型の直列4気筒2.5L直噴エンジンや8速・10速オートマチックトランスミッションを採用
トヨタ、新型パワートレーンを発表! 2017年より搭載車種を拡大
2016年12月06日 17時23分更新
トヨタ自動車は12月6日、「いいクルマづくり」の構造改革「Toyota New Global Architecture(TNGA)」より、走行性能と環境性能の両立を追求した新型パワートレーンを開発したことを発表した。
新型「直列4気筒2.5L直噴エンジン」は高速燃焼技術、可変制御システムを採用。排気・冷却・機械作動時などさまざまなエネルギーロスを減らし、熱効率を向上させるとともに高出力を両立したという。熱効率はどちらも世界トップレベルの40%・41%を実現したという。
新型「8速・10速オートマチックトランスミッション」は、エネルギーロスを最小限にし、伝達効率を高めるためにギヤやクラッチなどにさまざまなな対策を施している。ギヤは噛み合う時のエネルギー伝達ロスを削減し、回転時のクラッチの損失トルクを約50%低減したとのこと。
「トヨタハイブリッドシステム THSII」では、プラグインハイブリッドシステムを一新。従来のモーター走行に加え、発電機として使用するモーターを走行時にも使用するデュアルモードドライブシステムを搭載。さらに大容量のリチウムイオン電池を採用したことにより、EV走行の最高速度と走行距離を大幅に高めたという。
2017年以降にこの新型パワートレーン搭載車種を拡大していき、2021年には、トヨタ単独の年間販売台数(日本・米国・欧州・中国)の60%以上を目指すという。これにより、2021年のトヨタ単独販売車からのCO2排出量の削減効果は、新型パワートレーンの燃費向上寄与分だけでも、15%以上を見込んでいる。