メインPCとして使用することを前提としたスペックを考えると、どうしても10万円以上となってしまうノートPC。しかし今回紹介する「Critea VF-HE11」は、8万5800円という低価格で、15.6型のディスプレー、パワーのあるCPUやGPUを搭載し、さらに光学ドライブまで標準装備という、いたれりつくせりのPCなのだ。
レビューのためにお借りしたモデルはHDDではなくSSDを搭載したモデルであったが、それでも9万1800円で購入できるパフォーマンスの良さ。コストだけでなく、ポテンシャルも高そうなこの「Critea VF-HE11」について、今回は外観などについて解説する。
本機は光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを搭載しているにも関わらず、厚さ23mmという薄さ。さらに、上の写真でもわかるように、エッジ部分に丸みを持たせているため、手に持ったときの印象はさらに薄いと感じる。重さも、バッテリーを含めて2.1kgと軽量なので、持ち運ぶマシンとして考えてもいいだろう。
CPUにはインテル Core i7-6500U(デュアルコア、定格2.50GHz、最大3.10GHz)、GPUはCPU内蔵のインテルHDグラフィックス520とNVIDIA GeForce 940M 2GBを搭載し、使用状況に合わせて自動的に切り替える。またメモリーはDDR3Lの8GBとなっている。
ストレージはデフォルトタイプが1TB HDDで、今回お借りした500GB SSDタイプのほか、1TB HDDと250GB SSDの両方を搭載しているタイプもある。HDD+SSDタイプを選択しても9万5800円という価格なのは魅力だ。
本機のサイズは幅386mm×奥行き258mm。ディスプレーに15.6型のノングレアタイプを採用。キーボードはテンキーを含めたフルキーボードになっている。
外部出力は、左側面にUSB 3.0ポートが2基のほか、HDMIとアナログRGB、有線LANポートがある。HDMIとアナログRGBは排他使用になる点は注意してほしい。また、右側面には光学ドライブのほか、USB 2.0ポートとマイク入力・ヘッドホン出力の共用端子がついている。
さらに、手前側にはSDカードリーダーが配されている。側面にあるといちいち覗き込みながらSDカードを刺すことになるので、マシン手前にあるのは非常に使いやすい。
「Critea VF-HE11」の基本構成をまとめると次のようになる。
Critea VF-HE11 | |
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CPU | Intel Core i7-6500U(2.50GHz、最大2.10GHz) |
ディスプレー | 15.6型フルHD非光沢ワイド液晶(1920×1080ドット表示) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce 940M 2GB+インテルHDグラフィックス520 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 1TB HDD(無料アップグレード)、500GB SSD、1TB HDD+250GB SSDから選択 |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、アナログRGB×1HDMI出力端子×1(HDMI、アナログRGBは排他使用)、ヘッドフォン・マイク端子×1、SDカードスロット×1 |
バッテリー駆動時間 | 約5.2時間 |
サイズ/重量 | およそ幅386×奥行き258mm×高さ23/およそ2.1kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
次回は「Critea VF-HE11」の操作感やCPU性能の実力などについて解説する。