値下がってきたので再購入
第25回で戦闘機パイロットのヘルメットをご紹介しましたが、なぜかヘルメットが好きなワタシ。10年ほど前には、突然思い立って第二次世界大戦時の米軍の戦車兵用ヘルメットを3個ほど買ったことがあります。
その後全部手放してしまったのですが、2年前に映画「フューリー」で主演のブラッド・ピット達が被っているのを見たときに、またほしくなってしまいました。ああ、あのとき売らなきゃよかったなー、なんで売っちゃったかなーっていうのはよくある話。部屋が無尽蔵に広かったら売ったりしないのですけど……。
で、eBayで検索してみたところ、なんと映画の影響で価格が高騰! 以前買ったときは100ドルぐらいからあったのに、500ドルとか700ドルとか、ヘタすると1000ドル超えとか、とても手が出るお値段ではありません。どれもこれも商品名にFURYって文字が入ってて、明らかに映画バブルです。
こりゃダメだと思ってあきらめたわけですが、ここにきてほしい熱が再燃。久しぶりにeBayで検索してみたら、実物はまだそこそこ高いですがイギリスの出品者からレプリカが85ポンド弱で出ていました。日本円で1万1000円ぐらいです。送料の2000円と合わせても1万3000円。これならということでBuy It Now!
型式名はM1938 TANKER HELMET。第二次世界大戦から1950年代まで使われた戦車兵用ヘルメットです。
レプリカだけどよくできてます
シェルと後頭部、耳あての補強部分は、ファイバー製。繊維に樹脂をしみ込ませて圧縮したもので、実物と同じだそうです。内側やベルト、耳あてなどは革でできています。
サイズは7 1/2。日本サイズだと約60cmです。帽子のサイズは確か58cmぐらいだったはずなのでちょっと大きいかと思いきや、幅がギリギリでした。外国人の頭は前後に長くて幅が狭いので、ベタベタな日本人であるワタシには厳しかったみたいです。このレプリカはワンサイズでしたけど、ほかのレプリカや実物はほかにもサイズがあります。自分はもうちょっと大きくないとダメかも、という方は7 5/8とか7 3/4とかを探した方が無難かもしれません。
シェルには穴が開いていて、スケボーのヘルメットみたいです。歩兵のヘルメットと違って銃弾から頭を守るわけではなく、戦車の中で頭をぶつけてケガをしないためのものなので、素材も金属じゃないし穴が開いていても構わないということかと思います。なんで穴が開いているのかは知らないのですが、通気性のためかな?
両サイドには耳あてが付いていますが、冬の帽子と違って防寒のためというわけではありません。側頭部を守るという役割もあると思いますが、中に無線機のレシーバーをセットできるようになっているのです。レシーバーを持っていないワタシのは当然空っぽ。ダミーでいいからレシーバーがほしいところです。
耳あてに縦に付いているベルトは、どうやらレシーバーを耳に押し付けるものらしく、内部に金属が入っていてスプリング的な感じになっています。ただこのスプリングがかなり強力で、邪魔くさいせいなのか人によっては前に押しやっていたり、前面にゴーグルを付けている場合は上に持ち上げたりしていたみたいです。
後ろには後頭部を守るプレートがあります。プレートには×印になったゴム製のバンドが付いていて、一見何の役にも立っていないように見えますが、確かにその状態では役に立っていません。このゴムバンドは耳あてがバタバタしないように固定するためのもの。×印になっているのは収納状態で、使わないときは後頭部にホックで留められるようになっているのです。使うときにはホックを外して耳あてにパチンと止めるだけ。なかなか機能的にできてますよね。
この後頭部プレート、真後ろから見たら右下がりになっていました。プレートのラインをよく見ると、斜めに取り付けられてしまったわけではなく、そもそもプレート上辺のラインが左右均等になっていなくて形が歪んでいるみたいです。右が3ミリぐらい下がっている感じかな。ここだけはちょっと残念。
実物の内部は薄茶色の革製で、表面がスベスベした感じだったと記憶しています。そこにメーカー名やサイズが刻印されていたと思います。
このレプリカでは表面にシワのある革が使われていて、ちょっとイメージが違いました。色もかなり茶色が濃い印象ですが、もしかしたら経年劣化でシワがなくなったり色が薄くなったりしたかもしれないので、正確なところは不明です。形自体はそっくりだし被り心地も悪くないのでワタシ的には全然オッケーなんですけれども。
フチのあたりにはヒモが通っていて、ブカブカな場合は多少縮めることはできると思います。頭頂部のヒモを緩めればもう少し深く被ることもできますが、これはこのままでジャストな感じ。
内装の裏側はフェルトやナイロンベルトで補強されていて、思ったよりと言っては失礼かもしれませんが、なかなか丁寧な造りです。特に力のかかる頭頂部にナイロンベルトが入っているのはグッドです。
後頭部のプレートの歪みがもったいないところですが、全体的にはかなりいい感じで、縫い目がほつれていたり曲がっていたりということもなく、今回もなかなかよい買物でした。ブラピが使っていたロシア製ゴーグルとかブラピが着ていたタンカースジャケットとかアレとかコレとか欲しくなってしまいます。
と書いたところでゴーグルを発見したのでポチっとな。
この連載の記事
-
最終回
デジタル
本物の元素を1cm角キューブにした”標本セット”を買いました -
第352回
デジタル
全9種類! ミリタリー風「蚊取り線香」ホルダーでどんな線香が使えるのか試してみました -
第351回
デジタル
ミリタリーテイスト満点の「蚊取り線香」ホルダー、こんなモノまでタクティカル! -
第350回
デジタル
「スキンヘッド専用シェーバー」は今年買ってよかったもの大賞、金賞候補です -
第349回
デジタル
スキンヘッド専用シェーバーで頭ツルツル -
第348回
デジタル
靴底補修剤でカカトに空いた穴を直してみました -
第347回
デジタル
ダイヤルを回すだけでフィットするシューズ「DICTATOR」を衝動買い! -
第346回
デジタル
ハンヴィーのシート交換で若干のトラブルが! -
第345回
デジタル
未使用新品&中古美品のハンヴィー用シートをまとめ買い! -
第344回
デジタル
Beatsのヘッドホンが手放せなくなりました -
第343回
デジタル
そっぽを向いていたハンヴィーのタイヤが直りました! - この連載の一覧へ