塚田農場の宮崎取材レポートもいよいよ最終回。今回は10月19日からスタートした鍋メニューを紹介しつつ、みなさんが塚田農場について疑問に感じているであろうことを解き明かしていきます。
宮崎日南業態の鍋は4種類!生つくね鍋がヤバイ
10月19日から宮崎日南業態の塚田農場では、待望の鍋メニューがスタートしています。今年の鍋は、「生つくね鍋」(1人前1150円)、「ダブル炊き餃子」(1人前1480円)、「贅沢肉ちゃんこ」(1人前1250円)、「宮崎名物辛鍋」(1人前1150円)の4種類。「ダブル炊き餃子」と「宮崎名物辛鍋」は昨年もメニューに入っていたのでご存じの方も多いかと思います。
といはいえ、ワタクシが塚田農場に行き始めたのは5カ月前の2016年5月中旬。当然、昨年の鍋メニューは食べたことがないので、今回の記事のために見た目のインパクトが強い「宮崎名物辛鍋」を注文しようと考えていました。しかし、ホームである飯田橋東口店のノブ&なおこちゃんに「生つくね鍋」を食べておいたほうがいいと全力で止められ、オーダーを変更。少し待って最初に出てきたのは、みやざき地頭鶏の鶏ガラで作られた「地頭鶏スープ」が入った鍋。このスープは温められるにつれて黄金色に変わります。具材が何も入っていない状態でさっそく味見してみましたが、鶏ガラスープに鰹の出汁がガツンときいたWスープでした。この時点で、ほぼラーメンのスープです。
次に登場したのが「生つくね」。塚だまが上に乗っかった見たこともない状態で出てきます。これをどうするかというと、卓担当のスタッフさんがレンゲで混ぜてくれます。
生つくねを混ぜ終わると鍋の中に投入。まずは、野菜などは入れずに生つくねだけを煮込んでいきます。つくねの大きさにもよりますが、5分程度は待ちましょう。何せ生なので煮込み時間が短いと中まで熱が通らないので注意。まあ、スタッフさんが頃合いを見計らって声を掛けてくれるので食べ頃を逃すことはないはずです。生つくねが煮上がったら野菜を投入。小松菜やネギ、豆苗などすぐに火が通るものは、さっと茹でる感じでOKです。
出来上がったつくねと野菜と取り分けて食べてみると、つくねがありえないほどふわっふわの食感でした。つくねのつなぎには大和芋が使われているとのことで納得。結構煮込んでも全然固くならず、ずーっとふわっふわのままです。このつくねなら1人で2人前も楽勝かもしれません。
2人前だとつくねが14〜16個ぐらい作れると思いますが、スープのウマさとつくねの食感で箸が進みまくります。女性でもペロリといけちゃうでしょう。この時点で、もしお通しの生野菜が残っているなら、特にキャベツは鍋に投入するのがオススメです。スープにくぐらせるだけでバクバク食べられることでしょう。そして最後はシメのラーメン(1人前380円)。こちらは、ラーメンとたっぷりのネギが投入されます。最初に紹介したように、鶏ガラと鰹のダブルスープなので、もちろんラーメンにはバッチリ合いますよ。
定番の宮崎名物辛鍋はピリ辛
「生つくね鍋」はスルスルは入っていく感じさっぱりいただけたので、続けて「宮崎名物辛鍋」もオーダー。唐辛子の量はノーマルのほか、一辛(+50円)から四辛(+200円)まで選べます。もちろん四辛をチョイスしてみました。追加料金はかかりますが、四辛以上もオーダーできます。
こちらの鍋は、豚バラ肉や豆もやし、キャベツ、豆腐などが最初から入れられており、煮立ってきたら卵でとじます。
出来上がった鍋を食べてみると、卵でとじられたことで尖った辛さはなく四辛でもピリ辛程度なまろやかさでした。個人の感想なので激辛に感じる方もいるかもしれませんが、唐辛子は韓国産とのことで日本の唐辛子に比べるとマイルドな味です。
「生つくね鍋」と同様にこちらもシメはラーメン(1人前380円)です。先ほども書きましたが、もしこの時点でお通しの生野菜が残っているなら迷わず投入しましょう。キャベツを入れるだけでかなりタンメンぽくなるはずです。赤い辛いスープでいただく麺と野菜はかなり美味で、どこかのラーメン屋にいるかのようです。宮崎日南業態の塚田農場にはあまり辛い料理はないので、辛いモノ好きの皆さんは「宮崎名物辛鍋」を一度オーダーすることをオススメします。
がっつり食べたいなら「ダブル炊き餃子」
腹減りまくりという場合は、前回の記事で紹介した「ダブル炊き餃子」がオススメです。こちらはシメで、チーズリゾットとラーメンがオーダーできるので、かなりの満足感を得られます。
チキン南蛮に合う限定焼酎
鍋メニューとともに、本数限定の芋焼酎「ムラサキの潤平」も登場しています。レギュラーのドリンクメニューにもある芋焼酎「杜氏潤平」を作っている、宮崎県日南市の小玉醸造合同会社のプレミアム焼酎です。なんで「むらさき」という名が付いているかというと、原料に使う芋がムラサキイモ(ムラサキマサリ)だから。スイーツなどで脚光を浴びたことがあるのでご存じの方も多いかと思いますが、この芋は断面も濃い紫色で、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含んでいるのが特徴です。ムラサキマサリを使った焼酎としては「赤霧島」が有名ですが、「ムラサキの潤平」は宮崎日南業態の塚田農場とフランチャイズのじとっこ組合でしか飲めない限定品となっています。
実際にロックで飲んでみると、焼酎の瓶に描かれている紫いものモンブランのように甘い香りが口いっぱいに広がります。香りだけで焼酎自体が甘いわけでないのですが、不思議な感じですね。塚田農場では、炭酸で割ってハイボールで飲むのをオススメしているそうです。