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お手頃価格のウォークマン、ヘッドフォンを実機レビュー! 第1回

実売2万3000円でも迫力あり! 新ハイレゾウォークマンを試す

2016年10月11日 10時00分更新

文● 鳥居一豊

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付属ヘッドフォンならノイズキャンセルもできる

イヤフォン付属モデルのイヤフォン。イヤフォン自体に単体のノイズキャンセル機能はなく、あくまでウォークマンとの組み合わせでノイキャンが有効になる

イヤフォン付属モデルのイヤフォン。イヤフォン自体に単体のノイズキャンセル機能はなく、あくまでウォークマンとの組み合わせでノイキャンが有効になる

 ここで、付属イヤフォンとの組み合わせによるノイズキャンセル機能も試してみた。ノイズキャンセルのオン/オフでの音質的な変化は、多少音が大人しくなったような感じもあるが、その差はごくわずかで音質の不自然さはない。

設定画面でイヤフォンの種類を選ぶ。対応イヤフォンならノイキャンをオンにできる

設定画面でイヤフォンの種類を選ぶ。対応イヤフォンならノイキャンをオンにできる

 ノイズキャンセルの効果も、一般的な家庭環境ならばエアコンやPCのファンノイズのような低周波主体の騒音はきれいさっぱりと消える。中高域はほどほどで人の声は多少弱まった感じになるくらいでほぼ問題なく聴き取れる(音楽再生を止め、ノイズキャンセルのみを効かせた場合)。

 強烈に外部騒音をキャンセルするような効き方ではないが、不自然さはないのがいい。駅のホームのような雑踏で使っていても、周囲の状況が掴みにくくなる不安な静寂ではなく、心地良い静けさが得られる。

 付属イヤフォンでも音のバランスがよく、十分に満足度の高い音質なのだが、試しに手持ちのイヤフォン(Shure SE846)を使ったところ、ポテンシャルの高さに驚いた。

 低音の伸びが増し、一層力強い音になる。ヘッドフォン自体の音質的な差もあるが、細かな音の再現性も高まって空間感もよく出るし、厚みのあるボーカルはなかなかのもの。

 付属イヤフォンはノイズキャンセルも使えるので、まったく不要とはいいがたいが、イヤフォンをグレードアップすると、より力強いサウンドになる。特に低音がもっとパワフルに聴きたいという人は高級イヤフォンとの組み合わせも検討しよう。

次回はソニー渾身の力作という
ノイキャンワイヤレスヘッドフォンをレビュー

 ウォークマンAシリーズは、前機種でもコストパフォーマンスの高さで好評だったが、今度の新モデルも、この価格とは思えないくらいの高音質に仕上がっていた。ハイレゾ再生のためのエントリーモデルとしては、DSD11.2MHz対応など十分以上のものがあり、大きな注目を集めるモデルとなりそうだ。

 さて、次回は今後ますます注目度が高まりそうなBluetooth対応のワイヤレスヘッドフォンを紹介。ヘッドフォン端子がなくなってしまったiPhone 7ユーザーならば必見だ。

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