さくらインターネットは9月30日、高性能/大量の演算リソースを必要とするユーザー向けに、GPU搭載の物理サーバーを提供する「さくらの専用サーバ 高火力シリーズ」の正式提供を開始した。併せて、NVIDIA製の最新GPU「Tesla P40/P100」を搭載する新モデルの投入予定と、1時間単位で利用できる「時間課金」制の導入予定も発表している。
さくらの専用サーバ 高火力シリーズは、ホスティングサービス「さくらの専用サーバ」のインフラを利用し、大量の計算資源を必要とするユーザー向けに提供する新サービス。8月から無償トライアルサービスを開始していた。
今回の正式サービス開始時点では、GPUカードにGeForce GTX TITAN X(Maxwell アーキテクチャ)×4枚を搭載する「Quad GPUモデル」と、NVIDIA Tesla M40 ×1枚(最大4枚まで増設可能)を搭載する「Teslaモデル」が提供される。共通する物理サーバーのスペックは、CPUが「Xeon E5-2623 v3 4Core」×2CPU(8コア/16スレッド、3.0GHz、最大3.5GHz)メモリが128GB(最大1TBまで増設可能)、ストレージが480GB SSD×2台(RAID 1)など。
さらに、今年12月末までにはTeslaモデルを最新GPU(P40/P100)を搭載したものに更新するほか、来年3月には現在の月額課金制に加えて時間課金制も提供開始する予定。Quad GPUモデルの場合、1時間あたりの利用料金は267円(初期費用は別途かかる)で、利用頻度が高くなった際に月額課金への変更もできる。
なおさくらでは今後、さらに幅広いユーザー要件に対応するために、CPUやストレージをさらに強化したモデルを展開していく計画だとしてる。