Windows 10の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール」
まずはWindows 10の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックスから。各スコアの上限は「9.9」であることを考えれば、「XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル」では十分高いスコアが出ている。実際に検証のためにWindows 10をあれこれ操作したのだが、レスポンスはスピーディーでストレスを感じる場面はなかった。
試用機のWindowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)の結果 (Windows エクスペリエンス インデックス) |
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プロセッサ(CPUScore) | 7.5 |
メモリ(MemoryScore) | 7.9 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 5.9 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | - |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 8.8 |
CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH R15」は、「321cb」と比較的高い結果
CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH R15」では、マルチコア性能を表わす「CPU」で「321cb」と比較的高い結果となった。筆者の経験から言うと、薄型&コンパクトなモバイルノートではメーカー独自の熱対策機能などによってスコアが300を割り込むこともある。その点、「XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル」はコンパクトなボディを採用しながらも、CPUの性能を十分に活かしていると言えるだろう。
「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリード(Seq Q32T1)で1557MB/秒
ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリード(Seq Q32T1)で1557MB/秒と、非常に優れた結果が出ている。標準的なHDD(100MB/秒前後)と比べておよそ15倍、SATA接続のSSD(500~550MB/秒)と比べて3倍程度の性能だ。シーケンシャルライトでは312.8MB/秒とアクセス速度が落ちているものの、それでも標準的なHDDよりも格段に速い。ファイル操作はもちろん、システムやアプリの起動も素早いので、とても快適に利用できた。
総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」
総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」のスコアは、下表のとおりとなった。各ワークロードの結果を個別に見てみると、ゲームとエンコード以外のテストでは非常に優れていることがわかる。モバイルノートにゲーム向けのグラフィックス性能は必ずしも必要ないのだが、「XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル」本来のグラフィックス機能であるIris Graphics 540であれば、より高いスコアが出るに違いない。
PCMark 8ベンチマーク結果 | |
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Home conventinal 3.0 | 2667 |
Home accelerated 3.0 | 3216 |
Creative conventinal 3.0 | 2773 |
Creative accelerated 3.0 | 4158 |
コンパクトでもデスクトップなみのパワフルな性能
ベンチマーク結果を総合的に見ると、「XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル」は13.3型のモバイルノートとしては非常に優れたパフォーマンスを持っていることがわかる。Core i5を搭載したメインストリーム向けのデスクトップと、同じぐらいの性能だと言えるかもしれない。CPUはモバイルノート向けであるため計算性能自体はデスクトップ向けCPUほどではないが、ストレージ性能が総合的なパフォーマンスを底上げしている。Windows 10の体感速度では「XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル」のほうが優れているだろう。このように「XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル」はメインマシンとして十分通用するパワフルなモバイルノートだ。
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