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3Dプリンターをインターネットから監視可能にする

3Dプリンターをクラウドサービスと連携する 3万円の3DプリンターIoTキット

2016年08月31日 17時50分更新

文● 田沢

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 ミリメーターは8月30日、3Dプリンターをインターネットから監視可能にする「3DプリンターIoTキット」を12月に販売すると発表した。販売予想価格は3万2400円。

 3DプリンターIoTキットは、オープンソースのRepRap製品をインターネットに接続する3Dプリンターだ。このキットの筐体自体も3Dプリンターで製作されるという。また、3Dプリンターのオプションパーツとしても購入できるように複数の3Dプリンターメーカーと準備を進め、今後対応数を増やすとしている。

 FDM方式(熱溶解積層)3Dプリンターでの立体物の製造には数時間から1日近くかかるため、安定した運用を行なうためには習熟や監視のコストがかかるという課題があった。それらの問題を解決すべく、ネットワーク経由で印刷状況を把握できる機能を提供するとしている。

ネットワーク経由で3Dプリンターの挙動を監視

印刷状況をクラウドサービスslackに連携

3DプリンターIoTキットが提供する機能一覧

  • ネットワークからの3Dファイル(gcode)のアップロード、印刷
  • 印刷記録の一覧表示 ※
  • ホットエンド、ヒートベッド温度設定
  • タイムラプス映像作成(時間間隔指定、Z層移動時の2パターン指定可能)
  • 独自のgcodeスクリプトによるフィラメント交換指示だし ※
  • スマホ、タブレット端末用WEB-UI切替 ※
  • 印刷コスト計算 ※
  • 液晶搭載の3Dプリンタに印刷の状況をパーセント表示 ※
  • 出力中gcodeのヘッド軌跡リアルタイム描画
  • 現在出力中高さ表示 ※
  • USBカメラによるリアルタイム中継
  • コミュニケーションツールslackへのメッセージ連携 ※
  • 各種Iotサービスに直接連携できるMQTT連携 ※

※ミリメーターが独自に組み込む機能

 ミリメーターは3DプリンターIoTキットを起点に、AIを用いた運用の効率化や、ビックデータ解析による印刷設定値の最適化、並列分散処理による製造時間の短縮、世界中の利用者と3Dプリンターを繋ぐマーケットプレイスなど、さまざまなサービスを順次提供していく予定だという。

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