「さくらのIoT Platform」と「ABEJA Platform」を閉域網接続、IoTビッグデータ活用を支援
さくらとABEJA、IoTデータのディープラーニング基盤で連携へ
2016年08月29日 06時00分更新
さくらインターネットとABEJA(アベジャ)は8月26日、今年(2016年)冬ごろを目処として、「さくらのIoT Platform」と「ABEJA Platform」を閉域網経由でAPI接続し、利用可能にすると発表した。プラットフォームの連携により、IoTビッグデータをディープラーニングを活用して解析する基盤を構築しやすくし、両社プラットフォームの利用拡大を狙う。
今回のプラットフォーム連携は、2014年7月に締結した業務提携の一環として発表されたもの。
さくらでは今年2月、閉域網通信環境を含むIoTデバイスからのデータ収集機能、データ処理機能を一括提供するIoT Platformを発表し、現在はαサービスを提供している(今年10月からβサービスを提供開始予定)。
一方、スタートアップ企業のABEJAが提供するABEJA Platformは、同社の得意分野であるディープラーニング技術を活用し、データ取得から解析、可視化、施策の実行までを一手に行うことができる`プラットフォーム。すでに小売店や流通業界を中心に多くの導入実績がある。
今回は、インターネットを経由せず閉域網経由で連携した両プラットフォームを一括提供することで、さくらのIoT Platformで収集したデータをセキュアなかたちでABEJA Platformに渡し、ディープラーニングを活用したビッグデータ解析に利用できるようにする。ABEJA Platformを通じてIoTデータをリアルタイムに解析、可視化するとともに、デバイスとの双方向の通信環境により、解析結果のフィードバックによる自動デバイス制御も可能になる。
今回の連携を通じて、ABEJAではより幅広い業界、業務シーンにおけるABEJA Platformの活用を促していく。またさくらでは、今後もさくらのIoT Platformと他社サービスとの連携を推進していく。