スペックだけで高いポテンシャルを持つことが明らかな「GALLERIA XF」。その実力を測るべく、今回は3Dグラフィックのレンダリングやゲーム操作の快適さについてベンチマークテストを行なった。GeFORCE GTX 1070を搭載する「GALLERIA XF」で、どのくらい快適にゲームを遊ぶことができるのか? そのテスト結果を見てみよう。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
まずは3Dグラフィックのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは130ポイントを超える高い数値が出た。またCPUの性能テストでは800ポイントを超えている。やはりかなり高い性能を備えていることが実証された。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回はブラウジングやビデオチャットなどの通常作業のパフォーマンスを測る「Home」、3Dゲームや画像処理ソフトなどのパフォーマンスを測る「Creative」のチェックを行なった。
スコアは「Home」が4880、「Creative」が7727となった。「RUN DETAILS」のグラフを見てもわかる通り、どちらも優秀なスコアだ。
3DMarkによるパフォーマンスチェック
ゲーミングPCとして気になるのはやはり3D性能だろう。そこで、GPUのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。
スコアは「Fire strike」が14310、「Sky diver」が32302、「Time Spy」が5394となった。以前行なった同CPU+GeFORCE GTX 960のマシンと比べると「Fire strike」は倍以上、「Sky diver」も60%高いポイントとなっている。
「Time Spy」はDirectX 12対応の新テストで、今回初めてテストを行なったため、比較できるデータがなく、今回のポイントは今後ロードテストを行なうマシンのための指標とする。
「ドラゴンクエストX」ベンチマーク
それではゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスを見てみよう。ゲームのベンチマークではこれまでの結果を踏まえ、低品質での計測はなしとした。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマークでは、1920×1080の解像度で標準品質と最高品質で計測した。
どちらもかなり高い数値だが、スコアに差が現れなかったのは、標準品質と最高品質の負荷の差がそれほどないのだろう。
「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク
こちらも高いグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク。全画面表示で1920×1080の解像度で計測した。
このベンチマークテストでも、標準品質と最高品質の差がほとんど見られなかった。最高品質でプレイしても余裕だ。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク
高いグラフィックス描画能力が求められる「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク。全画面表示で1920×1080の解像度、DirectX 11で計測した。
このベンチマークテストでも最高品質で「非常に快適」という結果となった。快適なプレイができるとされる7,000点の倍以上のスコアが出ている。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」は美麗なグラフィックが有名だが、本機で表示した場合にどの程度のグラフィックとなるのか、その例を参考までに掲載しておく。
全体の感想としては、ゲーミングPCとしての性能は文句のつけようがないマシン。グラフィックボードとしてはこの上位となるNVIDIA GeFORCE GTX 1080が存在するが、そこまでの性能はよほど追求しなければ現状のゲームでは必要なく、むしろコストを抑えられる本機のほうが賢い選択ではないかと思われる。今後、ゲームがさらに進化することも考えられるが、上位機種への移行はその時点で考えてもいいのではないだろうか。
お詫びと訂正:掲載当初、解像度の表記について誤りがございました。該当部分を訂正するとともにお詫び申し上げます。(2016年8月17日)