最新端末を丸裸！　スマートフォン定点観測 第166回

Galaxy S7 edge、HTC 10、Xperia X、夏の3強スマホのスピードチェック

3駅での通信速度テスト
勝利したのはauのHTC 10！

　そして通信速度のチェックも行った。これもいつも通り横浜駅前、東京駅ホーム、浦安駅前でテスト。使用したのはブラウザで通信速度を測定する「BNRスピードテスト画像読込み版」。上下3回測定し、各駅の最高値と全体の平均値を表に掲載した。測定日は7月下旬の平日14～16時、天候は雨。

	ドコモ 「Galaxy S7 Edge」	au 「HTC 10」	ソフトバンク 「Xperia X Performance」
横浜駅 （下り／上り）	15.67Mbps／ 6.29Mbps	31.95Mbps／ 6.72Mbps	28.82Mbps／ 7.30Mbps
東京駅 （下り／上り）	13.48Mbps／ 4.54Mbps	18.69Mbps／ 8.20Mbps	12.02Mbps／ 2.85Mbps
浦安駅 （下り／上り）	15.08Mbps／ 6.75Mbps	26.40Mbps／ 3.02Mbps	21.95Mbps／ 4.61Mbps
全計測の平均 （下り／上り）	12.72Mbps／ 5.20Mbps	23.96Mbps／ 5.24Mbps	17.65Mbps／ 4.14Mbps

　圧勝だったのがauのHTC 10。下りの通信速度で全勝。東京駅では上りの通信速度でも勝利し、横浜駅ではテスト中最速の下り31Mbps台。全体の平均速度は下り20Mbpsを超えた。

　もっとも歴代のテストを見ると、大手キャリアの通信速度としては驚くべき数字ではない。他の2機種も下り平均で10Mbps以上をコンスタントに出している。

　特にソフトバンクのXperia X Performanceは横浜駅で下り28Mbps超え。また上りの通信速度も7Mbpsを超えた。ドコモのGalaxy S7 edgeも20Mbps以上にはならないものの、浦安駅では上りでトップに。この数字だけを見ると、「実際の体感は3機種ともさほど変わらないのでは？」と思える。そこで次のテスト。

ブラウザーの表示時間テスト
ソフトバンクのXperia X Performanceが勝ち！

　こちらもおなじみ、3駅でのテストにブラウザの表示時間チェックも加えた。ブラウザアプリの「Chrome」を使い、ASCII.jpのPC版トップページが完全に表示されるまでの時間をテストした。計測はストップウォッチで。また毎回Chromeのキャッシュは消去している。その各駅の最速タイムと全体の平均タイムが以下だ。

	ドコモ 「Galaxy S7 Edge」	au 「HTC 10」	ソフトバンク 「Xperia X Performance」
横浜駅	5秒52	5秒43	5秒28
東京駅	5秒48	5秒73	5秒37
浦安駅	5秒23	6秒06	5秒23
全計測の平均	6秒35	6秒31	5秒41

　結果はなんとソフトバンクのXperia X Performanceが全勝。ドコモのGalaxy S7 edgeも浦安駅でXperiaに匹敵。通信速度で全勝していたauのHTC 10は1勝もせず。ブラウザーの表示に関しては通信速度以外の要素も影響されるのかもしれない。とはいえコンマ何秒というタイム差だ。体感的には正直差は無かった。

3つのテストでリードした
Xperia X Performanceを勝利機種に！

　今回は3機種とも活躍、しかもなかなか差がつかない。ベンチマークではGalax S7 edge、スクロール操作、文字入力ではXperia X Performance、通信速度ではHTC 10、そしてブラウザの表示時間で再びXperia X Performanceがリード。

　勝利回数ではXperia X Performanceが1位。また実際に使ったテストで勝利しているのは大きな評価ポイント。本体のサイズ感も良かったのかもしれない。今回の勝利機種としたい。

　数字を重視するならGalaxy S7 edgeとHTC 10はスペックどおりに高い成績を示した。Galaxyは文字入力で大差で負け。本体サイズからもわかりやすい弱点だが、カスタマイズで改善可能なのでさほどマイナスの印象にはならない。

　なかなか3機種とも抜きん出ることができないなか、次回はカメラテスト。これまた3機種ともカメラ重視なので難しい戦いになりそう。スマホ選びの参考になれば幸いだ。

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