ドコモ、au、ソフトバンクの夏スマホから、Galaxy、HTC、Xperiaという人気フラグシップ機を取り上げているスマホ定点観測。今回はスピードチェック。ベンチマークテストから文字入力、通信速度まで3機種は激戦を繰り広げることに!
まずはGalaxy S7 edgeが1勝も
3機種ともスペックは高く良い勝負に?
3キャリアから人気の最新機種を集め、比較をはじめた本企画だが、まずはドコモのGalaxy S7 edge SC-02Hがスペック面で文句なく、さらに料金的にも2位につけ、まず1勝と判断した。
とはいえau「HTC 10 HTV32」、ソフトバンク「Xperia X Performance」もかなりハイスペック。料金の差も若干で、Galaxy S7 edgeが抜きん出ている印象はない。ここからは実際に使用してのテストまだまだ勝利の行方はわからない。
まずはそんな3機種のスペックのおさらいから。
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ドコモ 「Galaxy S7 edge SC-02H」 |
au 「HTC 10 HTV32」 |
au 「Xperia X Performance」 |
|
|---|---|---|---|
| メーカー | サムスン電子 | HTC | ソニーモバイル |
| 本体サイズ | 約73×151×7.7mm | 約72×146×9.2mm | 約71×144×8.6mm |
| 重量 | 約158g | 約161g | 約165g |
| 画面サイズ | 5.5型 | 5.2型 | 5型 |
| 画面解像度 | 2560×1440ドット | 2560×1440ドット | 1920×1080ドット |
| OS | Android 6.0.1 | Android 6.0.1 | Android 6.0.1 |
| CPU |
クアッドコア 2.2GHz+1.6GHz |
クアッドコア 2.2GHz+1.6GHz |
クアッドコア 2.2GHz+1.6GHz |
| ROM/RAM | 32GB/4GB | 32GB/4GB | 32GB/3GB |
| メモリーカード | microSDXC(200GB) | microSDXC(200GB) | microSDXC(200GB) |
| 下り最大通信速度 | 375Mbps | 370Mbps | 262.5Mbps |
| 国内4G対応周波数 | 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(19)、1.5GHz(21)、700MHz(28) | 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(18/19/26)、WiMAX 2+(41) | 2GHz(1)、1.7GHz(3)、900MHz(8)、AXGP(41) |
| キャリアアグリゲーション | ○ | ○ | ○ |
| VoLTE | ○ | ○ | ○ |
| 連続通話時間 | 1260分(LTE) | 1590分(LTE) | 1380分(LTE) |
| 無線LAN |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
| カメラ画素数 | 1220万画素 | 1200万画素 | 2300万画素 |
| インカメラ | 500万画素 | 500万画素 | 1320万画素 |
| 防水/防塵 |
IPX5/IPX8/ IP6X |
×/ IP5X |
IPX5/IPX8/ IP6X |
| ワンセグ連続視聴 | 9時間50分 | × | 8時間18分 |
| フルセグ連続視聴 | 6時間50分 | × | 7時間6分 |
| FeliCa | ○ | × | ○ |
| 赤外線通信 | × | × | × |
| NFC | ○ | ○ | ○ |
| Bluetooth | 4.2 | 4.2 | 4.2 |
| MHL(HDMI) | × | ○ | × |
| Miracast | ○ | ○ | ○ |
| SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
| バッテリー容量 | 3600mAh | 3000mAh | 2570mAh |
| Qi | ○ | × | × |
| 生体認証 | 指紋 | 指紋 | 指紋 |
| カラバリ | Black Onyx、White Pearl、Pink Gold | カメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールド | ライムゴールド、ホワイト、グラファイトブラック、ローズゴールド |
HTC 10は、国内向け機能に対応していない点が前回マイナス評価となったが、性能自体は高い。3機種ともさほど差が無いスペックだ。また実際のテストでは片手操作を多用するため性能よりも本体サイズや画面サイズが影響する可能性もある。まずはベンチマークのテストから。
2本のベンチマークチェック
リードし続けたのはGalaxy S7 edge
ベンチマークチェックはアプリの「AnTuTu」と「3Dmark」を使用する。3回ずつ計測し、その最高スコアを表に掲載した。まずは「AnTuTu」の結果から。
| (最高値) | Galaxy S7 edge | HTC 10 | Xperia X Performance |
|---|---|---|---|
| AnTuTu | 141443 | 139626 | 126437 |
| 3D | 58306 | 57954 | 55003 |
| UX | 40877 | 40099 | 36240 |
| CPU | 31617 | 29549 | 27340 |
| RAM | 10643 | 12134 | 8372 |
Galaxy S7 edgeがRAM以外の項目ですべてリードした。CPUも同じということで、他の2機種もスコア自体は僅差だが、各項目で勝っているあたり、確実にリードしているという印象だ。
HTC 10はRAMのスコアでGalaxy S7 edgeに勝り、常にピタリと2位。そのHTC 10をXperia X Performanceもピタッと背後からうかがっている。
続いて「3Dmark」の結果。
| (最高値) | Galaxy S7 edge | HTC 10 | Xperia X Performance |
|---|---|---|---|
| トータルスコア | 2576 | 2284 | 2444 |
| グラフィックス | 2896 | 2850 | 2834 |
| フィジックス | 1858 | 1348 | 1649 |
こちらはグラフィック能力を中心としたベンチマークだが、Galaxy S7 edgeがまたもリードし続けた。やはり他の2機種との差はわずか。だが2位はXperia X Performanceに入れ替わり。トータルスコアでHTC 10に勝った。主にCPUの性能を見るフィジックスのスコアが良いのが理由のよう。いずれにしても差はわずかだ。

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