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突撃!ナベコの「知りたいんだけど、きかせて!!」 第9回

モフモフ「私ふくらむちゃん。チアシードが好きよ」

東京駅の柱のモフモフが気になるのでインタビューしてきた

2016年08月02日 17時00分更新

文● ナベコ

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モフッ

 東京駅丸の内地下の南北通路の柱に最近現れたモフモフの存在をご存知か?

 彼女の名前は「ふくらむちゃん」。東京駅の改札外に7月27日開業した「グランスタ丸の内」と、従来の改札内にある「グランスタ」が増床したことを記念して新しく生まれたマスコット。“彼女”と言ったように、性別は女の子。妖精だそうだ。

彼女の毛並をなでたり、愛を持ってパンパン叩いていく人が多いようだ

 柱に貼りついた形で目線の高さで微笑んでいるふくらむちゃん。厚みがあるモフモフのボディーが魅力で、通りがかった人は自由になでたり叩いたりしているようだ。

 さて、そんなふくらむちゃんのプロフィールだが、生まれは“ふくらむ国”。仕事は、へこんだ人を見つけてふくらませてあげること。悩みは、最近リバウンドしがちなこと。

 リバウンド!

 見たところ何のためらいもなくモフモフしているように感じるが、彼女も「もう少し細くなりたい」とか願望があるのだろうか?

 記者(29歳♀)もアスキーの企画でただ今ダイエット中。だが、少し痩せたと思ってもすぐに体重が戻ってしまって一向にダイエットが成功しない。体重を気にしなければ良いと言ってしまえばそれまでだが、やはり女性はいくつになっても見た目が気になるもの。

 シンパシーを感じた記者は、柱に貼りついたふくらむちゃんに話しかけてみた。ふくらむちゃんはほのかな笑みを浮かべ心よく応じてくれた。

ふくらむちゃん「レディー・ガガがライバル」何を思って

ふくらむちゃん「私ね、ミランダ・カーが憧れなのー!」

記者「唐突ですね。なんでミランダ・カーなのでしょうか」

ふくらむちゃん「だってステキじゃない、ミランダ」

笑顔を浮かべて心よくインタビューに応じてくれたふくらむちゃん

記者「では、もっと痩せようと?」

ふくらむちゃん「今の私(柱にいる)はちょうど自分の中で標準的で、もっと小さくなっている時もあるけど、すぐにふくらんじゃうのー」

記者「体重が変動しやすいのですね。今どき女子にありがちです。具体的にはどのようなダイエットに取り組んでいるのでしょうか?」

ふくらむちゃん「スイミングとウォーキング!」

記者「予想外と言うと失礼ですが、しっかりスポーツをやられているんですね」

ふくらむちゃん「スイミング得意。沈まないで、浮くの」

記者「ふくらんでいるだけに」

ふくらむちゃん「歩くのは早いって言われる。動画を見てね」

記者「しっかり運動しているのに太ってしまうということは、問題は、食事なのですかね」

ふくらむちゃん「そうなの、お餅やパンが好物だからよく食べちゃう」

記者「失礼ですが、お餅にそっくりですね」

ふくらむちゃん「うふふ! お餅、ぷくーってふくらむから好き。パンも焼くとふくらむから」

ふくらむちゃんがいるのは東京駅改札外にある南北通路の南側。5体ほど連なっている。厚みがあるゆえ、すごい存在感だ

記者「どちらも、糖質が多いのでダイエットには向かなそうと……」

ふくらむちゃん「チアシードも好きよ」

記者「ダイエット女子にも人気のスーパーフードですね。さすが」

ふくらむちゃん「チアシードもお腹の中でふくらむもの」

記者「そういうことか。ところでダイエットをする目的は、好きな人に見てもらいたいから、というのが女子にありがちですが、気になる異性はいらっしゃいますか?」

ふくらむちゃん「え……(ポッ)。見ているだけだけど、東海道線の7番線ホームにいつもいる駅員のSさん。ちょっと気になる」

記者「相手は人間なんですね!」

気になるSさんのことを話すと、にわかに頬を赤らめたようだった

ふくらむちゃん「悪いー?」

記者「いえいえ失礼しました。恋は自由です。よいと思います。ところで、ライバルはいますか?」

ふくらむちゃん「レディー・ガガ」

記者「(なんでレディー・ガガなのかちょっとわからない)そ、そうですか……。最後に、私もダイエット中なのですけど、同じ女子としてアドバイスをもらえないですか?」

ふくらむちゃん「ぜんぜん太っていないじゃない。私より全然痩せているしー」

記者「いえいえ、ふくらむちゃんのほうが痩せていると思いますよ。小柄じゃないですか」

ふくらむちゃん「いやいやー」

ありがちな「気にするほどでもないじゃない」というけん制し合いの流れに。ふくらむちゃんさすが女子

ふくらむちゃん「あのね強いて言うなら、“心”をふくらませればちょっとくらい太っちょでも気にならなくなるよ」

記者「心。中身はなんですかね」

ふくらむちゃん「夢とか希望とか」

記者「要は気にするなということでしょうか」

ふくらむちゃん「そういうこと」

記者「(自分だってリバウンドに悩んでいるくせに)わかりました。お腹じゃなくて心と胸をふくらませるようにがんばります」

ふくらむちゃん「はーい、がんばってねー。また遊びに来てね」

東京駅でモフモフのふくらむちゃんに会える

 ユニークなトークで記者を和ませてくれたふくらむちゃん。記者のように悩みを抱えている人は、東京駅にいるふくらむちゃんに会いに行って、心をふくらませてもらうといいかもしれない。なお、ふくらむちゃんは妖精なので会話ができる人は限られているようだ。インタビューにもあったように大きくなったり小さくなったりするので、通路の柱にいるふくらむちゃんもひょっとしたらふとした時に体型が変わっているかも……。

グランスタの全域にふくらむちゃんの姿が!

 ふくらむちゃんは南北通路以外にもグランスタ全域でマスコットガールとして活動中。いたるところに看板やポップが貼ってある。描かれているふくらむちゃんの形状は様々。ぽっちゃりふくらむちゃん、しぼみふくらむちゃん、カクカクふくらむちゃん。どれを見ても足は短いようだが、本人に言うと傷つくだろうから心に留めておこう。


ナベコ

寅年生まれ、腹ぺこ肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になるまでにストリップを見に行きたい。Facebookやってます!

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