日本の「アニメイト」進出でタイのアニメ市場に激震!?
ヤワラーには、タイのアニメやゲームの一大発信基地「サパーンレック」があった。海賊版が多く、また川の上に掘っ立て小屋が並ぶ異様な光景なので、アンダーグラウンドに思われがちだが、正規品もあるマーケットだ。
タイ人の小さなお友達から大きなお友達まで愛され、大変賑わっていたのだが、長く続いたサパーンレックが撤去された。
代わりに多くの店が入っているのが、サパーンレック近くの「MEGA PLAZA」という大きなビルだ。こちらは建物内なので、エアコンが入って快適に巡回できる。
サパーンレック同様、海賊版ショップも何店かあるが、一方で正規版も売られている。
特にバンコクっ子のニーズを汲んでか、日本のフィギュアを扱う店が非常に多いのが特徴だ。日本のフィギュアに次いで目立つのが、マーベル系のフィギュア、そしてゲーム、カードゲームと続く。中国系のおもちゃを扱う店もある。
ゲームは、中国のモノもあるが、日本の現行ゲーム機とレトロゲームが半々。「なぜこんなのがここに置いてあるんだ!」というものがあり侮れない。またカードゲームは扱う店舗はそう多くないが、「カードファイト!! ヴァンガード」のゲーム大会がしばしば開催されているようで、その時には大変盛り上がる。
そんな出発したてでにぎわうMEGA PLAZAに激震が走った。前述のスマートフォンマーケットで知られるMBKに、あの「アニメイト」がオープンしたのだ。
日本の店で確実に本物が買えるとばかりに、オープン当日は400人の行列ができ、入場制限を設け、最終的には7000人もの人が入場するほどの大盛況となった。
これに対し、MEGA PLAZAのショップ運営者は、「これまで個人輸入で仕入れて、マージンをつけて販売していたが、本家がやってきたら店をやりくりできない!」と黒船来襲に嘆く。
ひょっとすると、今後はフィギュアの数が減り、別の商品ジャンルに活路を見いだす店が出てくるかもしれない(参考記事:入店に4時間待ち! タイに「アニメイト」がオープン!)。
タイに行くならチャイナタウンを目指せ!
結論としては、「バンコクに行くなら、Pantip PlazaにもMBKにもいかず、チャイナタウンに行きましょう、おまけで街の中心のMBKに行ってもいいかもね」ということだ。
ヤワラーのMEGA PLAZAやスマートフォン売り場へのアクセスだが、これが初回の人には難しく、駅からも遠いので暑い中で歩くよりは素直にタクシーをお勧めする。
どうしても安価にバスに乗りたければ、ホワランポーン駅から1番バスでチャイナタウンを通り、右折した最初のバス停で降りればすぐ。せっかくなのでタイで普及しつつある配車アプリ「GrabTaxi」を使ってみるのも一興だ。
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