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Apple噂まとめ 第22回

Apple噂まとめ(5/1〜5/7)

iPhone SEは増産へMacBookはIGZO液晶を搭載へ

2016年05月08日 21時00分更新

文● 吉田ヒロ

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 みなさん、こんばんは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。国内外のApple噂系サイトで5月1日から5月7日までに出回った内容をまとめました。先週はGWでお休みをいただいたのですが、実は噂が少なかったというのも休載の理由でした。5/1〜5/7は日本ではGWが本格化した週でしたが、注目すべき情報もチラホラ出ています。

 さて、最近はアップルの四半期決算などでiPhoneの中国市場での不振が伝えられており、iPhone SEもあまり売れていないと騒がれています。しかし、日本国内では発売1カ月が経過してもキャリアショップや大手量販店はでiPhone SEの16/64GBモデルとも全色が予約受付中となっており、供給量がかなり少ないための売り逃しが発生しているようです。四半期で5000万台前後の販売台数があるiPhoneですが、これまで伝えられてきたiPhone SEの製造量は2016年中で1200万台程度とかなり少ないため、ある程度の品不足はアップルも想定していたと思いますが、予想以上みたいですね。

5/2 iPhone 7には生きるうえで必要不可欠な機能を搭載

Phone Arenaによると、アップルのティム・クックCEOが米国のテレビ局CNBCのインタビューで、iPhone 7に搭載される機能について言及したそうです。具体的には「things that you can’t live without, that you just don’t even know you need today」と語ったそうで、「現在は必要ないと感じているが、生きるうえで必要とされる機能」だそうそうです。勝手に解釈すると、今(若い)のうちは必要ないが、年を重ねることで必要になってくるものなんじゃないかと。現在のiPhoneではカロリーや歩数の計算が可能ですが、それを進化させた健康増進に役立つ機能じゃないでしょうか。

5/3 iPhone 7は大容量バッテリ−を搭載か

9 to 5 Macによると、今秋に登場予定のiPhone 7は1735mAh(6sは1715mAh)、同7 Plus(6s Plusは2810mAh)バッテリーが搭載されるそうです。いずれも前モデルよりも容量がちょっとだけ増えますね。各種チップの統合などで基板面積が減る影響でしょうか。

5/3 COACH仕様のApple Watchバンドは9種類

9 to 5 Macによると、COACH仕様のApple Watchバンドは9種類あり、価格は150ドルになるそうです。発売時期は6~7月になるとのこと。150ドルだと、日本でも1万6000円とかになると思われるので、プレゼント需要としても手ごろな価格かも。

5/4 iPhone 7ではイヤフォンジャックは廃止されない?

MyDriversによると、今秋発売のiPhone 7で廃止が噂されているイヤフォンジャックですが、流出した基板を見る限りそのまま残るとのこと。基板が本物かどうかは不明ですが、音楽を聞くために必須のイヤフォンジャックをなくすのはちょっと早計なような気がしますし、仮になくしてしまうとiPhoneの販売不振に拍車をかけることになるかもなんで、個人的には残したほうがいいと思います。本体をより薄くしてほしいというニーズが強いなら仕方ないですが。

5/4 アップルがiPhone SEを増産か

DigiTimesによると、アップルは2016年第2四半期(4~6月)のiPhone SEの発注台数を増やしたそうです。具体的にはiPhone SE関連部品の発注量を、当初の350万~400万個から500万個へ上方修正したとのこと。日本国内ではBCNランキングでも上位から姿を消しているiPhone SEですが、キャリアショップなどの入荷状況をみると全色、全モデルが「予約受付中」となっていることが多く、オンラインのアップルストアのステータスも2~3週となっていることから、「売りたくても売る在庫がない」→「SEを買おうを思ったが買えず、せっかく来たので在庫のある6を買った」という流れが起きている可能性もありますね。

5/4 次期Apple Pencilはペン先を交換できるかも

Phone Arenaによると、iPad Pro用のデジタルペンであるApple Pencilの次期モデルでは消しゴム機能やペン先交換機能が加わるとのこと。その根拠は、アップルが米国特許商標局が提出した資料。ペン先は、フェルト、毛ブラシ、モーショントラッキングカメラなどを選べるそうです。また、消しゴム機能も実装されるとのこと。そのほか、Apple PencilにTouch IDが搭載されて、iPad Proなどのロック解除が可能になるそうです。現行のApple Pencilは追従性に優れているものの、書き味(描き味)にこだわる場合、絵をがっつり描く用途には向いてないと思います。Surface Proのペンのようにペン先が交換できるようになれば、製品としての魅力はかなり高まるんじゃないかと。

5/5 次期Apple MusicアプリはUIがかなり変わる

9 to 5 Macによると、6月に開催されるWWDC 2016で「Apple Music」の新バージョンが登場するとのこと。このバージョンでは、アプリのUIが大幅に刷新されるようで、白と黒を基調としたデザインになるようです。そのほか、3D Touchへの対応強化なども図られるそうです。3D Touch対応はあんまりいらないですけど。

5/5 Siriを超える音声アシスタント機能「Viv」が今週発表

ワシントンポストによると、iPhoneに備わっている音声アシスタント機能であるSiriの元開発者が、Siriを超える機能を備える「Viv」と呼ばれるアシスタントシステムを発表するそうです。開発者は、ダグ・キットラウス氏とアダム・チェイヤー氏の二人で、もともとはシリ(Siri)社で開発していたSiriがアップルに会社ごと買収されたあと、アップルを辞めてVivプロジェクトに取り組んだそうです。具体的には、ピザの宅配などを細かなトッピング追加、変更などを含めて音声だけで済ませられるほか、タクシー・ハイヤー配車アプリの「Uber」なども音声だけで呼べるようです。すでに50本以上のアプリと連携できるようになっているとのこと。Vivが発表されたた途端、またアップルに買収されたりして。

5/5 サムスンが米国でアップルから11カ月ぶりに首位奪回

Business Koreaによると、米国の2016年3月期のスマホシェアで韓国サムスン電子社がアップルを抜いて首位に立ったそうです。香港の調査会社であるカウンターポイントリサーチ社のデータだそうで、サムスンのシェアは28.8%で、アップルより5%以上多くなっているそうです。サムスンがアップルを抑えて首位に返り咲くのは11カ月ぶりとのこと。また、韓国LGエレクトロニクス社も3位に食い込んでいるそうです。アップルはiPhone 6sシリーズの販売不振が伝えられており、直近の四半期(2016年1~3月)決算で13年ぶりの減収を記録したばかりです。前モデルのiPhone 6シリーズが売れすぎた反動もあったかと思いますが、米国市場でサムスンに抜かれているということは、完全な飽和市場ではなくまだまだ伸びしろがあったということですかね。

5/5 アップルがロボット工学や人工知能の専門家を雇用

The Vergeによると、アップルはヨーキー・マツオカ氏を雇用したそうです。同氏は、米グーグル社で「Nest」の立ち上げなどに関わっていた人物で、ロボット工学や人工知能の専門家だそうです。アップルでの所属は不明とのことですが、人工知能というとSIri関連、HomeKit関連の事業に携わるのでしょうか。

5/6 iPhoneの有機EL移行でサプライヤーチェーン再構築か

EMSOneによると、iPhoneが2017年にも従来の液晶パネルから有機ELパネルに移行するとウワサされている影響で、台湾メーカーの業績に影を落としそうとのこと。具体的には、iPhone用液晶パネルのバックライトを供給している台湾ラディアント社は、自らが発光する有機ELが採用されるとバックライドモジュールが不要になるため、将来的にはアップルからの受注をすべて失う可能性があるそうです。有機ELパネル搭載の新モデルが、前モデルやiPhone SEなどの廉価版モデルが当面残るので数年は大丈夫かと思いますが、液晶パネルメーカーやその周辺パーツを供給しているメーカーにとっては、経営戦略の見直しが迫られる可能性がありますね。韓国LGディスプレイ社は、すでに有機ELのテレビなども発表していますから、スマホの表示パネルだけの問題じゃないですし。

5/6 ティム・クックCEOとアップル本社でランチできる権利は今年は5500万円に

MacRumorsによると、毎年恒例となったチャリティーイベントである、ティム・クックCEOとアップル本社でランチできる権利は、今年は約5500万円(51万5000ドル)で落札されたそうです。ランチのほか、アップルのスペシャルイベントの基調講演に参加できるVIPパス×2枚もついてくるそうです。ちなみに、これまで最高落札価格は2013年に記録した約6200万円(61万ドル)だったそうです。

5/6 iPhone用有機ELパネルの独占供給には1兆円の設備投資が必要

EMSOneによると、アップルが2017年に発売するiPhoneに搭載すると見られる有機ELパネルについて、これを韓国サムスン電子社が独占するには、1兆円規模の設備投資が必要とのこと。高精細のうえ、バックライトなどが不要で消費電力量も液晶パネルよりも低い有機ELパネルですから、量産効果により安価になればiPhone以外の需要もかなり出てくると思われます。サムスンはやるんじゃないでしょうか。

5/6 ティム・クックCEOが中国政府高官と会談へ

ロイターによると、アップルのティム・クックCEOが5月中に中国・北京を訪問して政府高官と会談を持つそうです。会談の内容は、iPhoneの商標権でアップル側が敗訴した問題、iBook Storeが停止状態になっている問題などを話し合うと見られています。

5/6 アップルのオンラインリテール担当VPが退社

9 to 5 Macによると、アップルでオンラインリテールを担当していたバイスプレジデントであるボブ・カプベンス氏が退社したそうです。理由は不明ですが、後任も不明です。同氏は2014年にアップルに入社したそうなので在籍期間は短いですね。この部門のトップは、シニアバイスプレジデントのアンジェラ・アーレンツ氏かと思いますが、なんかあったんですかね。

5/6 IGZO液晶は新型MacBookとiMacに搭載される

EMSOneによると、台湾フォックスコン社傘下となったシャープ(株)が得意とするIGZO液晶は、2016年中に発売されるMacBookやiMacなどに採用される可能性が高いとのこと。これまでもiPad Proなどに採用されていましたが、Macへの採用が決まればMacBookのバッテリー駆動時間の延長などに貢献しそうですね。フォックスコン効果なんでしょうか。

5/7 Apple A11プロセッサーは10nm FinFETプロセスで製造

DigiTimesによると、2017年に登場するiOSデバイスに採用されると見られるApple A11プロセッサーは、設計の最終段階に達しており、2017年第1四半期(1~3月期)にサンプル出荷されるとのこと。製造量の3分の2は、台湾TSMC社が請け負うとのこと。製造プロセスは、これまでの噂どおり10nm FinFETプロセスになるそうです。

5/7 iPhone 7ではSmart Connectorは搭載されない

Macお宝鑑定団Blogが、一部で噂されていた今秋発売のiPhone 7にSmart Connectorが搭載されるという情報を否定しています。理由などは不明としていますが、これまでの噂を総合するとiPhone 7はiPhone 6/6sシリーズの強化版という位置付けになる可能性もあるので、我々が期待しているような変化はないのかも。北米やEU主要国、日本などではスマホ市場は成熟してしまったので、メディアとしては大変困りますが、個人的にはぶっちゃけ3年周期のフルモデルチェンジでもいいかなと思います。iPhone 6sシリーズの6シリーズに対してのイマイチ感を考えると、戦略の見直しも必要ですしね。

5/7 iTunes 12.4ではUIが若干シンプルに

MacRumorsによると、次期バージョンと見られるiTunes 12.4のスクリーンショットが流出したとのこと。それによると、従来はiTunesの操作画面左上にアイコンとして配置されていた、「ミュージック」「ムービー」「テレビ番組」「App」「…」などのアイコンがなくなり、ドロップダウン式のメニューに変わるそうです。最も大きな変更点は、サイドバーの復活ですかね。iTunesのバージョンアップでサイドバーがなくなったときは結構な操作の混乱が見られましたが、今回の復活を考えると、アップルがUI/UXの改悪を認めたということかも。

5/7 次期Apple Musicアプリでは「Connect」タブ廃止

9 to 5 Macによると、数日前からリークが続いているアップルの定額性音楽ストリーミングサービス「Apple Music」の次期バージョンでは、「Connect」タブがなくなるそうです。理由は、ユーザーの使用頻度が低いからとのこと。このタブでは、アーティストがファンとの交流を図るためのSNS機能を利用できました。アプリ内で完結するメリットはありますが、FacebookやTwitter、ブログなどですでに情報発信しているアーティストも多いのであまり有用な使い方はされなかったみたいですね。Apple Musicは有料会員が1000万人と突破しているという推測もありますが、次期バージョンで早々と機能を見直すということは、大成功というわけではないようですね。

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