ここはどこ? 私は誰?
そんな電車の乗り過ごし事故を未然に防ぐ最終兵器。それがキングジムの「めざましイヤホン NMR10」です。なんとハウジング内にバイブレーターを内蔵し、タイマーをセットしておくと、この世の終わりのような衝撃をあなたに与えます。これで酔っぱらって帰る金曜の夜も安心です。
そして季節はまさに春。だから毎日が眠い。会社でも隙を見つけて眠りたい。さりとてアラームが鳴り響いては周囲の目もあるしマズい。そんな状況下におかれた方にも好適です。
4月22日発売予定で、価格は6480円の予定。これをお借りして実際に使ってみました。
バイブの強さは3段階
イヤフォン以外に、タイマー設定ボタンとモノクロ液晶の付いた本体がドーンとついてきます。この外部入力端子に、スマートフォンなどのイヤフォン出力をつないで使います。本体外周にはコードを巻きつけるレール、ストラップホールもあり、日常的利便性に対する配慮は、いかにも文具メーカーの製品らしい。
電源は単4電池1本。バイブレーターの振動は小・中・強と3段階から選べますが、中を選んで1日1回アラームを使った場合は、アルカリ乾電池で約6ヵ月、エネループで約4ヵ月使えるということです。なお、この電源はタイマーとバイブレーターを駆動するためのもので、アンプは内蔵していないし、音量調整機能などもありませんが、電池がない状態でも音楽は聴けます。
イヤフォンは10.5mmダイナミック型ドライバーを使ったカナル型です。ハウジングの外観はチープなプラスチックで、音質もiPhoneなんかに付いてくるおまけイヤフォン程度の音ですが、カナル型なので遮音は圧倒的にマシ。ハイは全然伸びていませんが、これも低音しか出ないような、ちょっと高いだけのイヤフォンよりマシ。
総じて、酔っぱらいが帰りの電車で使う音響装置としては、十分以上の性能です。
インピーダンスは19Ω、出力音圧レベルは94dB/mWなので、大抵のスマートフォンで十分な音量が得られるでしょう。イヤーピースはXS、S、M、Lと4サイズ付いてきますが、特にXSなどは一般的なオーディオメーカーの製品にはないくらいの極小サイズで、これはぜひ女性にも使ってほしいということでしょう。