走る、回る、しゃべる、映す、そして冷やす。
あのR2-D2™が、ついに家庭に、そしてオフィスにやってくる!
劇中、R2-D2™はC-3POとともに惑星タトゥイーンに降り立つ。彼らの主人となったルーク・スカイウォーカーがR2-D2™の掃除中に偶然見つけるのが、「助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです」というレイア姫からのメッセージホログラムだ。
「R2-D2™型移動式冷蔵庫」では残念ながらホログラムこそ映せないが、1920×720pixelの解像度を持つプロジェクターを搭載している。
投映するデータは、Miracast*経由で「R2-D2™型移動式冷蔵庫」に送られる仕組み。会議中も『ここでデス・スターの設計図が投映されたら雰囲気としては完璧だなあ』などと本題そっちのけで空想にふけってしまった。
* Miracast for Androidを使用し、Wi-Fi経由で投映。iOSは未対応。
たとえば、お気に入りのソファに深く座り「R2-D2™型移動式冷蔵庫」の内蔵プロジェクターで映画『スター・ウォーズ』を楽しみつつ、ときおり飲み物を取り出して喉を潤おす……。そんな贅沢な鑑賞体験を味わうこともできる。今どきのオフィスならリフレッシュルームを使って十分実現可能なシチュエーションだ。
メイン機能である冷蔵庫は、容量が約6リットル。ボディーの前面が開き、350ミリリットル缶を6本収納できる。ペットボトルも背の低いものならOKだ。
リモコンでR2-D2™を操作!
10パターンの頭部回転ギミックも!
そして、アクアの本気が感じられるのは、なんといっても自走機能だ。そう、前ページの写真通り、このR2-D2™は走るのだ。そのスピードは時速1km。走行は、前後への移動のほか、左右に旋回できる。この旋回はほぼその場で回転するイメージで、旋回するための広さをそれほど必要としない。
走行の操作は赤外線式のリモコンで行なう。前後左右のボタンだけで操作できるので、誰でも比較的簡単に操れる。
ちなみに頭部のイラストがあしらわれたボタンを押すと、「R2-D2™型移動式冷蔵庫」の頭部が左右に動いたり、ライトの色が変わったりする。そして……“あの電子音”で喋るのだ! ピコピコ音だけではない。たまに「ビビッ!」と怒ったりもする。言語ではないのにR2-D2™の感情が伝わってくるのがなんとも不思議なところ。
「R2-D2™型移動式冷蔵庫」は107万7840円という価格ではあるが、その完成度、ギミックともに、ファンが誇れるコレクターズアイテムである。たとえば足周りのディテールは垂涎もの。これまでのR2-D2™グッズ、特にフィギュアなどと比べても、そのクオリティーの高さは家電のワクを越えている。
たとえば通常こうしたキャラクターグッズは一体成形し、彩色で部品の違いを表わすのが通例だ。ところが本製品では、それぞれのパーツがきちんと別々に作られており、コードもきちんとゴム素材が使われているなど、細部にわたってのこだわりが凄まじい。一方、家庭内での自走を鑑みて、ホロプロジェクターなどの突起物は柔らかい素材に変更されているなど、家電らしい配慮も見事。
全体の成形は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』時のR2-D2™を模しているとのことだが、このピカピカ具合はラストシーンの表彰式でのR2-D2™そのものだ。まさにファンが誇れるコレクターズアイテムとして完成度が高い。日本の住宅事情を鑑みても、自室の冷蔵庫兼プロジェクター(兼 替えの効かない満足感!)と考えれば納得できるのではないだろうか。
……だが筆者はあえて言いたい。価格帯も含めて、この「R2-D2™型移動式冷蔵庫」を積極的に買うべきなのは、IT系スタートアップ企業だと思うのである。