【全力特集】4型のiPhone SE&9.7型iPad Proが登場! 第25回
iPad Proならではのオプションを試す
9.7型iPad Proの「Smart Keyboard」使い勝手はどう?
2016年04月04日 18時00分更新
普段使っているMacBook Air(11インチ)のキーボードと比べてみました。サイズが小さいことは否めません。以下にしばらく使ってみた感じた点をまとめてみます。
いい点
- 専用コネクターで接続するため、接続の安定性は抜群。Bluetoothマウスのように毎回きちんとペアリングされているか確認する手間がない。
- 本体との一体感が純正アクセサリーならでは。カバー代わりにもなるため、常に一緒に携帯するのに向く。また、Smart Coverと同じく、カバーを閉じるとiPad Proが自動的にスリープする。
- コマンドキーでホームに戻ったり、矢印キーでカーソルを送ったりと、キーボードならではの操作がタッチと併用できる。
- スタンド代わりにもなるため、映像の鑑賞時などにも利用できる。
気になる点
- キーストロークが非常に浅く、打つというよりは「押す」という感覚。ノートPCのような打鍵感を期待して購入すると、慣れが必要だろう。
- キーピッチは1.35ミリほど。手の大きいユーザーは窮屈さを感じるかもしれない。
- 重量がおよそ229g(※)ほどあり、iPad Proとドッキングさせると多少重量を感じる。隙間に入るようなiPad Pro本来の薄さは失われてしまう。
- リターンキーが英字キーの1.5倍ほどしかない。慣れの問題とも言えるが、変換と確定を繰り返し、リターンキーを多用する日本語入力では不便さを感じるかも。
Smart Keyboardのキーはスイッチをナイロンのファブリックで覆ったような構造をしているため、一般的なキーボードのような打鍵感を求めるものではないと言えます。薄さとトレードになる部分なので仕方ないのですが、キーストロークの浅さは特に気になる部分で、ノートPCを打つときのような強さで入力すると、あまり沈まない位置でキーが止まってしまうため、「これで打ててるのか?」と感覚的に違和感を感じます。
ただ純正アクセサリーだけあって、本体との一体感や、カバーとしても使える合理性はさすが。普段の環境と比べれば打ちにくいことは確かですが、Smart Keyboard単体で見て造りが粗いわけではないので、慣れればどうにでもなる部分でもあります。
ノートPCのように長文を書くのは厳しいかな、というのが正直なところですが、タッチ操作と併用しつつ、ソフトウェアキーボードより効率よく入力する手段としては非常に有用なアクセサリーだと思います。
これは普段MacBook Airを使っている自分の感想なので、さらにキーストロークが深いデスクトップPCのキーボードに慣れていたりする方は、まったく別物と割り切ってしまえば気にならない部分を多いかもしれません。また身近なデバイスで打鍵感が近いと思ったのは、12型の「MacBook」のキーボード。やはり「打つ」よりは「押す」「触る」感じです。
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