富士フイルム X-Pro2 アドバンストフィルター
X-Pro2の「アドバンストフィルター」は8種類を用意。このうち、特定色のみを残す「パートカラー」は6色から選択する形となる。ぱっと見で特徴的な効果が揃っており、名称からも雰囲気がつかみやすいほうだと思う。
ソニーα6300 ピクチャーエフェクト
α6300では13種のピクチャーエフェクトが用意されている。こちらも名称と効果の組み合わせが連想しやすく、効果的なものが揃っているのもいい。
ソニーの場合は、「PlayMemories Camera Apps」という撮影機能を追加する仕組みがある。オンラインで機能をダウンロードすることで、カメラに追加できる。機能は有料のものと無料のものがあるが、例えば「ピクチャーエフェクト+」という無料の機能をダウンロードすることで追加の撮影モードが使える。
たとえば、標準搭載の「パートカラー」では、グリーン、ブルー、レッド、イエローのうち1色を選択可能だが、ピクチャーエフェクト+のパートカラーは2色を選択可能だ。
実はオリンパスだけが実用的?
ただ撮るだけでなく効果を加えることで何気ない風景でもドラマティックに演出できる。また技術的な加工をしなければ得られない効果を瞬時に記録できるのが面白い機能だ。
オリンパスはブラケット機能を利用して、一度のシャッターですべてのアートフィルターを記録できる。記録するアートフィルターも選択可能で、多くのフィルターを記録するとメディアへの書き込み時間がかかってしまうのが難点ではあるが、すべての比較ができるのは便利だ。
この手のエフェクト系の写真は撮るときに効果を選んだらオリジナルが残らなかったり、他の効果との比較ができないのがネックでもある。
RAW撮影して現像処理で効果を適用させることも可能だが、あまり一般的ではないので、すべてのメーカーにオリジナルと効果適用の2枚残しと、1度のシャッターですべての効果を記録できる機能を実装してほしいところだ。
そういう点を考慮すると、実用性がちゃんとあるのはオリンパスだけなのかもしれないが、単純に面白い写真を記録できる点ではどれでも楽しめる機能だ。
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