電力自由化の新規参入会社紹介の3社目は、ケーブルテレビをはじめ、ネットプロバイダーや携帯電話など、幅広いサービスを行なっているJ:COMによるサービス「J:COM 電力」。J:COMではこれまでもケーブルテレビとネットサービスなどをセットにしたサービスを行なってきたが、ここに電気供給を加えたプランが追加となる。
供給される電気は従来の電力会社だけでなく、再生可能エネルギーによる電力供給を行なっているサミットエナジーと提携し、地球にやさしい電気利用の増加を目指す。それではJ:COMの電力サービスを紹介しよう。
テレビもネットも楽しめて、エコにつながる電気サービス
J:COMといえば東京・千葉・埼玉といった関東6県をはじめ、大都市圏を中心にケーブルテレビやネットプロバイダーのサービスを行なっている。「J:COM 電力」もそのサービスエリアのほか札幌や宮城、大阪、京都、和歌山、兵庫、福岡、熊本、山口で提供される(一部地域では提供しない場所もあるので注意)。各地域の電力会社からの供給に加え、サミットエナジーから電力供給される。
サミットエナジーは風力発電やバイオマス発電など、再生可能エネルギーを推進している企業だ。すべてがサミットエナジーからの電力供給になるわけではないが、「J:COM 電力」に切り替えることによって、エコロジカルな電気への切り替えにつながる。
また「J:COM 電力」による料金の一部は「J:COMグリーンプログラム」という森林保全のためのプロジェクトへ充当されることとなっており、1世帯につき約5平方メートルの森林保護を1年間守ることができる。電気代を払いながら地球温暖化防止に一役買えることになるのだ。
J:COMのサービスとのセットで割引になる電気料金
「J:COM 電力」では、J:COMが提供しているケーブルテレビやプロバイダーサービスとのセットによって、電気料金が割引となる。
「J:COM 電力」とセットにすることができるサービスは「J:COM TV」に、「J:COM NET」か「J:COM PHONE」のどちらか、または両方をセットにした「スマートお得プラン」や「スマートお得セレクト」だ。これらのサービス自体はすでに提供されており、「J:COM 電力」と組み合わせても料金はこれまでと変わらない。
すでにJ:COMのサービスを利用している家庭や、これを機にケーブルテレビを導入しようという家庭には選択肢の一つとなるだろう。
ちなみに「J:COM TV」はセットトップボックスを用いたケーブルテレビサービスで、89ch以上、77ch以上、30ch以上を選ぶことができる。「J:COM NET」はベストエフォートで下り最大160Mbps(一部エリアでは320Mbps)のほか、40Mbps、12Mbps、1Mbpsを選ぶことができるネット接続サービス、「J:COM PHONE」は基本料金1330円で使えるIP電話のサービスだ。また、「J:COM PHONE」の代わりに、VODコンテンツ見放題の「メガパックVIDEO」を選択することもできる。
さらに電力サービスとは別になるが、J:COMのサービス利用者はauスマホ利用料金が最大月々2000円安くなる提携も行なわれているので、auユーザーは検討するときの材料の1つにするといいだろう。
次回は、ガソリン代が安くなる昭和シェル石油の電気サービスについて解説する。