カドカワは、4月に開校を予定している「N高等学校」において、ネットのコミュニティー形成に関する記者発表会を開催。そのほか、双方向教育システムなどの詳細を発表した。
ネットで作る友達
「ネット部活」や「ネット遠足」を提案
学校生活における友達はとても重要な存在。ネットの高校であるN高等学校といえども「友達づくり」などの交流が必要だと考えているという。そこでN高等学校では、ネットでのクラブ活動を推奨。人気の部活には、その道のプロや実力者を顧問に迎えるといった手厚いサポートを実施する。
会場では、例として「将棋部」「囲碁部」「格闘ゲーム部」「サッカー部」を挙げた。特別顧問として将棋部は阿部光瑠六段、囲碁部は藤澤一就八段が就任。ネットの高校らしく、活動内容はネット対戦が中心だが、生徒の実力に合わせた指導を実施し、高校選手権大会への出場を目指すという。
またサッカー部の主な活動は、「ウイニングイレブン」を使用したサッカーゲームの対戦だという。こちらにはサッカー元日本代表の秋田 豊氏が特別顧問に就任。ウイニングイレブンでサッカー選手の動きや癖、サッカーの戦術を学習する。なお、沖縄でのスクーリング時にはフットサルでの直接指導も予定しているとのことだ。
ネット遠足第1回はドラクエの世界で鬼ごっこ
ネット遠足の舞台は、オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」の世界だ。生徒はスクウェア・エニックスの協力を受けて特別に制作されたN高制服を着用してレクリエーションを行なう。主にゲームのフィールドを探索したり、鬼ごっこなどが予定されているそうだ。
ニコ生の技術を活用した双方向授業
授業は、双方向学習に特化した独自開発アプリでスマートフォンやPC上から行なう。これはニコニコ生放送に今後実装予定の技術を活用しているという。生徒はコメントや質問をしたり、画面に表示されたボタンをタップして挙手するといった実際の授業のように受講できる。授業は双方向性を重視して生放送。放送後はアーカイブ視聴も行なえる。